幼馴染って不利すぎない!?

緋月 羚

第一話

きれいな桜が咲いているここは中学の卒業式だ。卒業の記念にと告白するのが多く、私も告白しようと考えていた。

相手はずっと仲の良い友達だ。私は友達として見れていなかったが…。

その子はモテる子だったがなにか理由があって全員の告白を断っていた。

告白されたという話を聞くたびに私の心は荒れていたが平然を装うように過ごしていた。


卒業式当日

その子は私ではない人とずっと話していて笑っていた。好きな人と話しているように顔を赤らめて相手もまんざらでもなさそうだ。

みんなで解散してどう家に帰ってきたかあまり覚えていなかった。あんな顔を見て告白なんてできるわけもなく逃げてきたのだ。夕飯に呼ばれたからお祝いのご飯を食べてベットに戻るとやっと実感が湧いてきて涙が溢れてきた。

「なんでっ、わたしは…ずっと好きだったのに!」

自分が告白しなかったのが悪いと思いながらもその日は泣き続け、疲れ切って寝た。


高校は違うところを選んでいたがその子が私に合わせて同じ高校を受験していて一緒の高校になった。もう顔を合わせることはないと思っていたから、まだ気持ちの整理ができていない。今会ったら泣き出してしまいそうで学校で会わないように入学式からの一週間を過ごした。

気持ちの整理がつき、そこからは少しスキンシップが増えただけで友達で止まった。

中学時代よく聞かれた好きな人の話もされなくなって更に絶望していた。

「(あぁやっぱり恋人ができて私には話したくないんだな。)」

触れるたびにもっとという欲が顔を出してくるけど毎回耐えて、彼氏がいると直接聞いたわけではないが噂で聞こえてくる話に悲しくなったり嬉しくなったりしている。

諦めたはずなのに諦めきれなくてずっと停滞している。


入学してから2ヶ月が経ち、この関係にも慣れて日常というものができてきた。

新しい友達もできて仲の良かった友達とも同じグループで過ごすことができている。

「あ、そういえばさーそろそろ体育祭だよね。」

「早いねぇ。運動得意じゃないからあんましやりたくないわ。」

「まぁ男子たちに任せとけばいいやん?」

「今年の生徒会種目って二人三脚だっけ?みんな出ようとか考えてるの?」

そんな会話が飛び交う中、走るのは嫌いだから出たくないななんて考えていると

「私出ようと思ってるんだけど誰か一緒に出ない?」

好きな子がそんな発言をした。

「(できればやりたいけど…このメンバーだったら他にやりたい人でもいるでしょ。)」

「んー私は遠慮しとく。」

「わたしもいいかなぁ。」

やらないと答えようとしていると他の子達が先に答えてしまって私だけが残った。

「真衣はどうするの?」

「…私でいいならやるけど。」

私の予定には体育祭なんてどうでも良くて入っていなかったが二人三脚のせいで体育祭まで悩むことになった。

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