高校の入学式の後は自己紹介の時間。
オタク趣味でちょっぴり暗い『坂本真』は自分を表すのが苦手なため、オンラインゲームが好きということだけで簡単に自己紹介を終える。
にも関わらず、終業のチャイムが鳴ると隣の席の『本谷りん』にしつこく話しかけられ……。
入学早々のまだ交友関係が形成されてない。あの不思議な空間と時間。
僅かな自己紹介のフレーズだけを反芻し、コンタクトを取り合う。
そわそわとしていて手探りだけど、今後の学校生活を考えると、おそらく大事な時間。
やんわりと軽く外堀を埋めて行くような、短めな返答をし合う二人からはその雰囲気を感じとることができます。
二人の出会いのテンション感と、初々しさが含まれた実直な『真』の心理描写が合っていて、存分に作品を楽しむことができました。
二人はファーストコンタクトからどんなやり取りをするのか。
是非、お楽しみください。
素晴らしい作品をありがとうございました。