50レベル
「ひーふーみーやー……体感5時間で20体かな? ゴーレムとの遭遇」
宮永さんが倒したゴーレムの数を数えていたらしく今倒したので20体になったらしい。
水魔法による攻撃でゴーレムがガンガン倒せるので昨日や一昨日よりも倒す効率が上がり、俺も経験値がガンガン入り、遂に50レベルに到達。
今のステータスはこんな感じだ
【名前】金田光一
【年齢】0歳(17歳)
【性別】女(男)
【種族】ドラゴン
【状態】健康
【レベル】50
【ステータス】
·体力 850
·力 1020
·防御 920(820)
·器用さ 50
·素早さ 70
·魔力 710(610)
·精神力 82
·幸運 90
【スキル】(スキルポイント139)
·水泳(熟練度1)·手刀(熟練度3)·夜目(熟練度1)
·浮遊(熟練度1)·飛行(熟練度1)
·魔力操作(熟練度3)
·土魔法(上級 熟練度3)
·水魔法(上級 熟練度2)
·回復魔法(中級 練度1)
·病気耐性(中)·麻痺耐性(中)·毒耐性(中)·状態異常耐性(中)
·体力成長増加(中)·力成長増加(中)·防御成長増加(中)·器用さ成長増加(中)·素早さ成長増加(中)·魔力成長増加(中)
·スキルポイント増加(小)
【装着】
·経験値増加(大)
力のステータスが遂に大台の1000を超え、防御もあと6レベルくらい上げれば1000に到達する。
急激なレベルアップでスキルポイントが余りまくっているが、成長増加を1つ上に上げるのに15ポイント必要なので6項目で90ポイント消費するか、スキルポイント増加を中に上げれば20ポイント必要なので成長系よりも耐性系を此際上まで上げてしまっても良いかもしれない。
あとは別系統の魔法を覚えるか……1ポイントで取れる限られている便利そうなスキルを幾つか取っても良いかもしれない。
他の皆もレベリングの成果で一番低いオタクでも25レベル。
高かった中園さんは34レベルまで上がったらしい。
「いやぁスキルポイント富豪でござるな。取りたいスキルがこれならバンバン取れそうでござるよ」
「オタク計画的に使わないと直ぐに枯渇しちゃうよ」
「うんうん」
「分かっているでござるよ。ただスキルポイント増加のスキルはコストが重い分、効果も凄いでござるな。中になると1レベル上がるポイントが8ポイントになるでござるからな」
「あ、マジ!? あー、中に先に上げていくんだったな……」
俺は少し後悔したが、直ぐにスキルポイント増加を中に上げた。
オタクが50レベルになる頃には俺とスキルポイントが50も差がつくことになる。
俺は上がるのが1ポイントだと思っていたのでその固定概念ゆえに損をした。
「まぁこんなにポンポンレベルが上がるならスキルポイントも直ぐに貯まるでござるよ。拙者的には5日目で50レベル到達の金やんの方が凄いでござるよ」
そう言われたが、オタクはニヤニヤしているので、ボスっと軽く腹を突いておいた。
「ただ宝箱は1つしか見つからなかったね」
「この槍でござるよな」
コンコンとオタクがミスリルの槍を上下に動かす。
柄を含めてミスリルで出来ており、柄には紋様が色々描き込まれていた。
魔力を流したら何か起こるのかと思ったが穂先が光るだけだった。
まぁ穂先が光るだけでも足元がしっかり見えるので便利であるが……。
「そういえばここってもしかして次の階層に続く道?」
俺達はゴーレムを探して動いているうちに次のフロアに続く穴の近くに到着していた。
「上に行ってみるか?」
「……昨日豪炎寺が作っていたゼンマイ擬きを取ってきた方が良いのでは無いでござるか? あと豪炎寺とか原村殿とかは調理をすることでレベルが上がるでござるから、レベルが多く上がったカブみたいなマンドレイクを多めに収穫しておいても良いと思うでござるよ」
オタクの言葉に宮永さんや中園さんも上の階層を見たいと思ったのか俺をじっと見ている。
「よし、軽く見ていくか」
俺達は上の階層に向かうのだった。
「おお、ここがピラミッド階層……」
「大きいね……」
まぁ周りは砂漠ではなく、どちらかと言うと中南米の植物が生い茂っている中にある寺院みたいな感じか……それにしても巨大だが……。
「とりあえず全員でピラミッドをぐるっと回ってみないでござるよ」
オタクに言われてピラミッドに近づくとピラミッドに埋め込まれた石版に文字が色々書かれていた。
「石版……異世界語を覚えれば読めるか?」
「試してみる価値はあるでござるな」
「俺スキルポイント余っているから習得してみるわ」
俺はスキルから異世界語の翻訳を選択し、5ポイント支払いスキルを習得した。
すると先ほどまで読めなかった文字が読めるようになる。
『出口……地上への帰還する道筋』
と書かれていた。
俺は3人に書かれている通りに伝える。
「やっぱり下がダンジョンの深部でござるか……」
「ピラミッドの上に進めば地上にでられるってことかな?」
色々考察の余地はあるが、とりあえずピラミッドを1周してみる。
だいたい1周1時間程度であり、ピラミッドの材質は石材……結構力を入れて殴ってみたがびくともせず、俺は飛行で最上部まで飛んでみたが、高さは50メートルほどでビルの15階から20階くらいの高さで、天井とピラミッドがやっぱり接続されていたが、その部分は斜めになっていたので、中は階段みたいになっているかもしれない。
「金やんどうだった?」
「最上部は階段みたいになってそう。ピラミッドの内部の探索はまた今度にしよう」
「しっかしここのフロアは見たことある野草や自然薯っぽいのが幾つも生えているわね……」
宮永さんが土魔法で穴を開けると丸太みたいな太さの自然薯がズボッと取れたり、竹にならない真っ黄色のタケノコ、ダチョウの卵みたいな木の実が成っている木や背丈並みにあるつくしと色々生えている。
とりあえず生えていた針金みたいに硬いツルを籠の形にして中に食材とか素材を入れていった。
「色々詰め込んだけど小学生の時のランドセルより軽く感じる」
「見た目は完全に昔の野菜売りの行商人でござるがな」
全員入れられるだけ入れたら探索を終了して下の階層に降りるのだった。
道中ゴーレム2体と戦闘になったが、サクッと倒し、俺達が生活している階層に降りようとすると、野村と佐々木達の班が休憩をしていた。
「お疲れー」
「お、金やん達もお疲れー……上の階層に行ったな?」
「ゴーレム追っかけてたらたまたま上に続く道の所に出たから上の階層の探索を軽くしてきて……背中のが収穫物」
「野草や卵かこれ?」
「一応果実。1個割ってみたけど完全に卵だったわ。味も卵に近い。卵白と卵黄みたいなのもあったわ……色は透明じゃなくて白く濁ってたけど」
「生で食べたのか? 勇気あるな」
「木の実だったから食べられると思ったし、毒耐性あるから大丈夫だと思ったわ……そっちは見る感じ両方とも機械人形倒した感じか?」
野村と佐々木の後ろの壁にカトラスが4本立てかけられていた。
「俺と佐々木の班でそれぞれ1体ずつな。ゴーレムもそれぞれ10体倒したぜ」
「金やんの班はどうだった?」
「ゴーレムは効率的な倒し方を見つけたから22体倒したわ。機械人形とは遭わなかったな」
「すげぇな22体も!」
「ゴーレム水魔法が弱点らしくて水の塊をぶつければ泥になって崩れるわ。相応の水量は必要だけど中級まで覚えていれば余裕で倒せるわ」
「なるほどそりゃ朗報だな。じゃあ明日もメンバーを変えて行くか?」
「そうだな……というか委員長のレベルも上げないと不味いと思うから明日は前田先生と委員長を上げようぜ」
俺の提案に2人も賛同してくれて、あと俺は上の階層の探索をなるべく進めたい事も話す。
「まぁ俺達も上の階層は調べたいから1週間近くレベルを上げてから挑まねぇか?」
「了解。じゃあ前田先生もそれを目安にレベルを上げる感じで」
「そうだな」
そう話すと全員で広場に戻るのだった。
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