探偵、意外な事実を自ら告白する。

「……ということがあった」


 ソファーに腰掛けながら、下田優人はジャスミンティーを飲んでいた。軽く身を投げ出して、助手の方を見た。助手は不愉快そうに顔を顰めた。


「なんだい、幼馴染って。僕もそれくらい知っているはずだが」


 下田優人の顔が暗くなった。「実はね、僕は静岡の生まれなんだ。この辺りの生まれじゃないんだ」

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探偵、オリエント急行に迷い込む。 沼津平成@空想≒執筆 @Numadu-StickmanNovel

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