第10話 これからの二人
学校生活は少しずつ新しい形に慣れていった。足の調子が悪い日は車椅子で、
調子のいい日は装具をつけてロフストランドクラッチで登校し、
サポートが必要なこともたくさんあったが、愛理は徐々にそれを受け入れることができるようになっていた。
放課後、優也と一緒に帰る道すがら、愛理はふと足を止めた。
「優也、改めて言わせて。ありがとう。」
優也は笑いながら答えた。
「何度でも言えよ。でも俺からも言わせてくれ。お前が戻ってきてくれて、本当に良かった。」
二人は並んで歩きながら、夕暮れの道を進んだ。これからも困難な日々はあるかもしれない。それでも、二人なら乗り越えていける。
愛理は心の中で、これまでの自分にさよならを告げた。新しい自分を受け入れるために、一歩ずつ進んでいこうと決めたのだ。
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