入学試験編
第2話 入学試験開始!
入学試験当日。
受付を済ませると試験会場に転送された。
転送されたところは森の中ですでにたくさんの受験生がいた。
俺は一人で試験に参加してるので話す人がいない。
少し寂しいなと思っていると、ある男の人が話しかけてくれた。
「君ぼっち?」
「え、あ、はい。そうですけど…」
知らない人に急にぼっちって言われた…
「僕もやねん。ぼっち同士仲良くしよ」
話しかけてくれたこの男の人はとても綺麗な顔をしていて、目元には狐の仮面のような赤い模様がある。
「僕の名前は
「仁です。よろしくお願いします」
「仁は何でヒーローなろ思ったん?」
ヒーローに親を殺されたかもしれないなんて言ったら距離を置かれるかもしれない。
せっかく話せる人ができたのに。
だからここは嘘をつこう。
「昔ヴィランに襲われたところをヒーローに助けてもらったことがきっかけでヒーローになろうと思ったんだ。狐白は?」
「自分から聞いといてアレやけど今はまだ秘密」
それから10分ほど狐白と話していると、受付終了の時間となった。
「受験生の皆さん!こんにちは!今回の入学試験を担当するハッピー塚本です!よろしくお願いします!」
ハッピー塚本は子供に大人気のヒーローだ。
「さっそく皆さんが気になっているであろう試験内容を発表します!今回の試験は、この森でのサバイバルです!皆さんにはこれから七日間この森で過ごしてもらいます。食料や寝床などは全て自分たちで確保していただきます」
大変そうではあるが、思っていたより
「皆さん、意外と楽だなと思っていませんか?ですがまだ言ってないことがあります。皆さんは
獣蔵とは、
「試験会場と同時に獣蔵さんがこの森に獣を出現させます。皆さんにはその獣がいる状況でサバイバル生活をしてもらいます。そして、この試験で命を落としたとしても我々は一切の責任を負いません。試験は15分後に開始しますので、死ぬのが嫌な方は開始までにお帰りください。ではこれにてルール説明は以上です」
「仁、帰ったほうがええんちゃう?」
「俺、謎の自信あるから大丈夫」
「じゃあどっちが獣多く倒せるか勝負する?」
「それはやめとくわ」
「ノリ悪いなぁ」
15分後、試験開始の時間となった。
最初にいた人数から半分ほど減っていた。
帰るという選択肢は俺にはなかった。
今残っている人たちはみんなとても強そうだ。
「では、これより神楽学園の入学試験を始めます!よーいスタート!」
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