其の四


 霧の濃い朝の時刻だった。

 あと半刻もすれば空は白けて完全に陽が昇る頃合いだった。


 暁の千鳥ヶ淵に歩く乙女の姿がある。

 時代にしては珍しく金髪に洋装で、この朝焼けの景色には灰色のブラウスに黒色のスカートの姿だった。


 彼女はよく自身をモダンガールと自称していたが帽子ばかりは好まなかった。

 大正時代には男女共に帽子をするのが当然で、それなくしてモダンを名乗れやしないのに、当人は帽子嫌いであっても着飾るのを趣味としていた。


 理由は乙女であるからだという。

 いつの時代であれ乙女とは美しく着飾り見栄えというのを気にしなければならないとか、歩き方の一つとっても乙女は徹底した風だった。


 なのに帽子は嫌う。

 不思議な話だが、彼女を知る人々は、彼女の服装において帽子を被る姿を見たためしはないという。


 彼女は多くの場所に出入りしていて、働き口はその時の気分で決めていたりもしたが、その先々でもやはり帽子をした姿を見た人物は皆無だった。


 それは乙女の自慢の金髪を惜しげなく誇示する為だったかもしれないが、人々は時折、乙女の御髪おぐしが風になびくと、そこに紛れる〈何か〉が見えたりもした。


 結局のところ、その〈何か〉というのは誰にも分からない。

 けれども風に吹かれる乙女はいつだって気持ちがよさそうで、その様子は小動物のように愛くるしく、元来の美貌も含めて乙女の評判というのはすこぶるよかった。


〈奇妙通り〉の不死衛門とはまた別に人気を博す乙女だが、彼女は先にもいったように多くの場所で労働を楽しんだ。

 大正時代になるといよいよ女性も社会進出を果たすが、そのハシリとでもいうように彼女は東奔西走とうほんせいそうしていた。


「はあ、朝は冷えるのだわ。参るわね」


 何故にそうも安定しないのかと彼女と親しい人物がいつの時かに問えば、彼女はそれこそが時代の最先端であり、己は風のように生きるのが信条だといった。

 親しい人物はこれに呆れた風だったが、それでも彼女にとって〈自由に生きること〉はとても大きな意味を持つ。


 多くの人々は彼女を〈お鶴さん〉と呼んだが、実をいうとそれは呼名でしかない。

 彼女の出自というのはこれまた不明で、後世の記録にも確かな情報はない。


 ただ、この〈お鶴さん〉とは名の如くに幸や長寿の象徴だったかというと否で、それというのも〈名前は実体をよく表す〉と古くから伝わるが故に、彼女は真実を口にすることはなかった。


 何せ彼女の実体というのは古く、且つ複雑にもなるからだった。


「お嬢さん、お嬢さん。お待ちなさい」


 乙女の歩く先に見える人物がある。

 声は低いのか高いのか、そもそも男なのか女なのかもよく分からない感じで、もしかしたらそのどれ等もが正しいのかもしれない。


 それはつまり実態不明であり、形に意味はないということだった。

 乙女は目を凝らしてよく観察してみるが、声の出所と思しき人物というのも、これまた奇妙な状態だった。


「何か今世こんせに生きる理由というものはありますか、お嬢さん」


 それは瞬きをする度に姿が変わった。

 例えば老紳士のような姿かと思えば次に目を開くと扇情的せんじょうてきな女にも見えるし、幼子かと思えば壮年そうねんの男にも思えて、それはもやのように掴み所がなく、乙女は不愉快そうに鼻を鳴らした。


「生きる理由を探すことが生きる理由にもなりえるのではないかしら」

「つまり何も持たぬということでしょうか」

「さあ、分からないわね。何せあたしは風の如くに生きるのだから、流離う先に待つであろう未知や多くの不思議を見ることが、また喜びとなり生きる糧ともなるのよ」

「壮大でありますね。しかしよくよく目を凝らしてみたら如何でしょう、その未知や多くの不思議というのは過去にあったことの再現だったり、古くは鎖国したが為に得られなかった、世界では通常に流通していた普通のその物なのかもしれませんよ」

「何であれ己が体験しえないことは未知であり不思議であることに変わりないわ」


 靄の怪人は何事かを囁き、問答をする乙女は不機嫌そうな表情のままだった。


「ですが虚しくも思いましょう、通常の世であればそれらを早くに体験していたのかもしれない。そうすると、日本という国は五大国の一つとしてアジアでは絶大な力を誇ろうが、それを凌駕する欧米列強を前にしては余りにもつたなもろく、未だ発展途上でしかないのです」


 果たしてこの靄というのは何かとすれば、それは対峙する人物の深層心理に語りかける〈呪い〉で、何故に己の根底にあるものを知るのかとすれば、この靄は己自身を映す鏡像きょうぞうの役割を持つ〈怪異〉だからだった。


 古典が如くに〈声掛け〉からこの〈呪い〉は発動する。


 先の某デパートの件において挨拶というのは人の世における当然の儀式であり、これは〈呪い〉の一つに数えられると乙女がいっていた。

 この場合――挨拶――の〈呪い〉はノロイではなくマジナイだが、薬が毒に転じるのと同じように、求められる効力、または願いによってマジナイはノロイ――〈呪い〉にもなり得る。


 つまりこの問答の真実とは、鏡像として立ち塞がる自身の中に根差す負の気持ちや葛藤、或いは秘めた願い等と対峙するような〈自問自答〉であり、〈呪い〉の目的は〈己自身との問答の果てに絶望を抱かせ自死へと追い込む〉ことにあった。


「しかし文明開化から今日こんにちまで日本というのは先の日清戦争や日露戦争から分かる通りに怒涛の勢いではありませんか。然らば後の世では更なる躍進を遂げていることでしょう。そうなれば今よりも更に発展し普及した未知や不思議と出会うことが叶うかもしれません」


 語る靄は明け透けに物をいうが、乙女の表情は相変わらずに不機嫌そうな仏頂面で、どころか退屈のように欠伸までしてみせたから、いよいよ靄の怪人は暗雲のように黒く染まり上がると、この乙女に通常の問いかけで自死に追い込むのは難しいと判断した。


「いやお嬢さん、死んだ方がよろしい、よろしいのだ。何せこの世の巷というのは実に不条理であり不自然だし、結局は平等の精神はなく、政治なんぞは軍部による派閥の争いではないか。戊辰戦争から今に至るまで人の世は誠、浅はかで見てはいられまい。だったら今世なんてものには期待なんぞ出来やしないのだ。だから死んだ方がいい、いいのだぞ、死ね、死んでしまえ」


 それは最早問いかけではなく強要の様子だった。


 暗雲あんうんとなった怪人は乙女を取り囲み渦状になる。

 四方八方から死ね、死ねといわれる乙女はしかし、相変わらずに不機嫌であり、しかも退屈そうでもあり、今度は呆れの為か眉根まゆねを寄せて嘆息たんそくした。


「成程、これがこの〈怪異〉の在り方なのだとしたらあまりにもお粗末だわね……結局は〈死〉を思う程に追い詰められた人物にしか効果がないのだとしたら、あたしのような自由人には効かないし、無様にも最終手段が焦燥するが如くに死ね、死ねというだけなら実に滑稽なのだわ」


 乙女の手の内に一口ひとふりの短刀があった。

 それは彼女を知る人物から渡された物で、実をいうとこれの元来の持ち主は彼女だった。

 曰くは徳川家を恐怖に陥れた妖刀だというが、しかしこれの正体というのもまた違った。


「いいから死ね、死ぬのだ。四の五のと反抗をするのではないぞ、女ならば黙って頷いたらどうだね。その女に見合わぬ性分こそが世に対する自由への反証ではないか――」

「阿呆が……〈このあたしを差し置いて〉良妻賢母りょうさいけんぼかんたる存在など他にいやしないのよ、糞間抜け」


 世に知れる妖刀の代表は正しく村正だが、しかし村正は本来では大量生産されただけの、対人間にのみ通用する刀でしかない。

 結局はありもしない伝説を用意され〈村正狩り〉と称し、多くの人々から簒奪さんだつされたが為に希少価値が跳ね上がっただけとも呼べる。


 古い時代から妖刀という物は〈人ならざる者を斬り伏せる〉が故に妖刀と讃えられてきた。


 時に神剣と呼ばれ、時に魔剣と称されるものがある。

 例えば髭切ひげきり祢々切丸ねねきりまるの伝説は有名だし、北のアイヌ文化でもイペタムのような伝承がある。


 それらからして刀には魔を祓う力があることが示唆されるが、こと、妖刀の中においては、彼の源頼政みなもとのよりまさが誇った退魔の剣こそが最強格にあたると呼んでもいい。


「何を得意気に〈死〉を振りまいて好き放題にしくさってからに……何故に幼く拙い乙女達の命までをも喰らうのだ、貴様……!」


 乙女は手の内にある短刀を引き抜いた。それと同時に溢れるのは血の香りだった。

 それの濃度は血の海でも出現したかと錯覚する程だった。

 乙女の全身に赤黒い空気が生まれ、瞳にはおぞましい程の真紅の色が浮かび上がった。


「死ね、死ぬのだ、貴様、女めが、生意気だ、死ね、死ね死ね死ね死ね死ね――」

「ならばやってみせなさいな。無力な乙女達や人々を誘った時のようにね……!」


 振りかざした刃は真紅の軌道を描き、彼女に押し迫っていた暗雲を簡単に斬り裂いた。


 それに暗雲は大きな声を上げる。

 焦燥を思わせるような叫びだったがそれも当然だった。

 何せ通常ならばそれは有り得ないことだからだ。

 この靄は〈呪いから産み出された怪異〉であり、実体はないが故に物理的な攻撃は意味をなさない。

 

 なのにもかかわらず、乙女は斬り裂いた。


 その手に握りしめる禍々しい空気を放つ短刀によって、さも当然とでもいうように、自然な風に、あっさりと。


「何を痛がる、〈怪異〉の風情が生意気にも人のように叫ぶだなんて。貴様、それでも〈呪い〉のつもりか。何とも無様で情けのない……貴様程度にゃこの〈骨食こっしょく〉が惜しく思えるのだわ!」


 その短刀こそは嘗て京に災厄を齎した大妖怪、ぬえの命を奪った妖刀〈骨食〉だった。


 伝説と称される妖刀は乙女の手の内にあった。

 それの齎す力というのは過去に鵺を討ち取った事実からも分かる通りに〈魔や鬼に連なるものを斬り裂くこと〉だった。


 人が魔や鬼に抗うことは出来なくとも退魔の剣を以ってすればそれは可能だった。

 何せ過去、多く語られてきた魔の討伐の伽話とぎばなしも含めて太刀の役割とは名の通りに〈断ち切る〉ことにあり、その中でも〈骨食〉は別格に位置していると断言できる。


 理由は単純明快で、それこそは鵺という大妖怪をも亡ぼす神格を宿すが故だった。


「貴様、闇に呑まれて死ね、呪われて死ね、抗えぬままに世に絶望をして死ねぇ!」

「改めていうけれどもね、凡そ人にのみ通じる程度の〈呪い〉や〈怪異〉なんぞでは、このあたしを殺すだなんてこと、出来る訳がないのよ……!」


 さて、そんな大それた、実に大袈裟な退魔の短刀だが、何故に乙女の手の内にあるかはまた別として、そもそも普通の人間に持つことや振るうことは可能だろうか。


 例えば過去にそれらを成し遂げた人物達というのは英雄の扱いだったり神子みこのような扱いであったりと、多くが特別の位置にあり、謂わば〈神懸かり〉だった。


 ならばこの乙女もそうなのだろうか。

 普段から洋装を好み、金の洋髪をしていて、赤い瞳を持つこの乙女こそは〈神懸かり〉だろうか――


「流石は〈狐竜こりゅう〉だなぁ。圧倒的じゃないか。どうやら僕の出る幕はなし、と」


 乙女の頭に、ぴょっこりと飛び出る〈何か〉があった。

 それは先々で語ったように多くの人々が時折に見るものだったが、この朝焼けの千鳥ヶ淵において、眩い朝日に照らされるとはっきりと輪郭を生み出した。


 それは〈狐の耳〉だった。


 緩く靡く御髪に紛れてはいるが輪郭は確かにあり、更にスカートからは〈九つの尾〉が姿を見せ、一見して分かる程にその姿というのは人ではなかった。


「存分に好き放題をしたのでしょう、この御堀で。ならば貴様が同じように好き放題にされても文句はない筈でしょう。何せそれが自由に対する責任なのだから、この風の如く自由に生きるあたしこそが貴様を断罪する権利を持つのだわよ!」


 そんな、凡そ人ではない〈九尾の何か〉は〈骨食〉を逆手に構えて振りかざすと、人のような形をした暗雲の頭部へと全力で振り下ろした。


「し、しし、死ね――いや死ぬ、死ぬぅ! 死ぬう死んでしまう死んでぇええ!」


 白刃はくじんは燃え盛る火炎の如く赤熱せきねつを帯び、それは靄の怪人の頭蓋はちへと叩きつけられると、笹露ささつゆを思わせる程の切れ味と太刀行たちゆきを以って天から地へと一気に振り抜かれた。


「さあ終わりのきわだわよ、大正の〈置いてけ堀〉。たがえた〈怪異〉の君よ、死ね……!」


 靄の怪人は一閃により左右に泣き別れ、音もなく崩れると、鶴の嬢は未だ赤い輝きを瞳に宿しながらも大きく息を吐いて〈骨食〉を肩に担ぎ上げ、決着の様を背で語った。


 朝焼けの千鳥ヶ淵におけるその光景はまるで叙事じょじだとか寝物語ねものがたりのようにも思えて、今し方遠い方向から歩いてくる人物は「これは誠、画になる乙女だ」と頷いた。


「流石の地力というやつか。何せ人々を救うべく〈竜になった九尾の狐〉だものなぁ。〈瑞獣ずいじゅう〉の存在意義とは正しくそれだものね……ぶえっくし! ふいぃ、しかし寒いなぁ朝の御堀は……げほげほっ」


 呟き、乙女の背を見つめる男は大きなクシャミと咳をする。

 その男は不死衛門で、彼は雪駄の尻金べたがねを鳴らしながらのったりゆったりと歩いてきた。


「古い時代、とある城で乳母うばをしたり、千や万もの人々を導いた〈九尾の狐〉も今や役目を終えて自由の身。だのに相も変わらずお人好しのまま……乙女等のような〈童に危機が迫れば本懐の如くに力を発揮する〉訳だ。いやぁご立派、ご立派。僕とは大きく違う存在なのは間違いないねぇ」


 そんな話が上総かずさの国ではあったりもした。

 それの存在は〈里見八犬伝〉でも描かれている。

 曰くは妻恋つまごいの稲荷だとされている。


 嘗て暴虐の限りを尽くしたと伝わる彼の〈九尾の狐〉は、とある城の若き忠義の士を守護し、その人物の命が危ぶまれるといよいよ民草を扇動し戦までをも起こしたという。


 徳を積み天上へと至り、いつしか〈竜〉と成り果てた〈九尾の狐〉は那須なす鎮座ちんざする殺生石せっしょうせきの如く岩石に成り果て、上総の国の何処かの地で眠っているとされる。


 が、そんな伝説の〈九尾の狐〉はこの大正の時代、不死身の男と共に帝都で日々を暮らし、己の興味が惹かれるがまま自由を謳歌して多くの職に触れては楽しんだとかという、実しやかな伝説があったりもした。


「やぁやぁ鶴の嬢、お見事な手際だね」

「あら……不死衛門じゃあないの。姿が見えないと思えば余裕のご登場だわねぇ」


 その〈九尾の狐〉の正体というのが鶴の嬢と呼ばれる乙女だった。

 何故に鶴と名乗ったかは不明だったが、乙女は好んで鶴と自称した。


 もしかしたらそれは憧憬どうけいの表れだったのかもしれない。

 如何に人々の為にと奮起した乙女であっても、鳥の如くに自由に空を飛び回り、己の興味が赴くがまま生きられたなら、それはどれだけ素晴らしいのだろうかと、そんな風に思っていたのかもしれない。


「今更出てきてどうしたのかしら、よもやこの細切れの〈怪異〉でも頂こうって?」

「それが僕の本懐でもあるからね。それにこのままだと朝日に呑まれて霧散むさんしてしまうよ」

「靄だけにって?」

「ははは、ああ、そうだね……はぁ下らない。然らば、どれ、いただきます」


 ただ、鶴の名に対する拘りというのは、それこそ〈名前は実体をよく表す〉だった。


 丹頂鶴は番と一生を共に過ごすが、その愛情はある種は異常のようにも思われる。

 仮に番が死んだとして、それが骨になろうとも番の鶴は傍から一切離れることをしない。

 或いは守り通す為に全力で抵抗をし、襲い掛かってくる敵に対しては一切の容赦もなく、殺し尽して安全を確保するまで止まらないという。


 それが鶴の嬢であり、それ故の鶴の嬢と呼べた。

 乙女は〈骨食〉を適当に拭うと鞘へと戻し、己の足元で切り刻まれた〈怪異〉を貪る不死衛門の頭に叩きつけた。


「いっだぁ! ちょいと、急に何をするんだい、鶴の嬢!」

「別に、ただ何となくあなたの暴食の様が不快だったから殴っておいただけのことだわよ。文句がおありで?」

「大ありだよ、まったく……これで〈狐竜〉だというから何とも阿呆らしいよ……」

「ふん、なんとでも仰い。御堀を守護しゅごたてまつった〈き城の九尾〉は最早役割を終え自由の身よ。そうであるならばあたしは〈竜〉にそぐわぬザマだとしても好き放題に生きるのだわ」


 乙女は笑い、朝焼けに目を細めると愉快そうにいった。


「何せあたしは〈狐〉であり……〈鶴〉であるのだからね」


 その眩さに不死衛門は目を細める。

 或いはその笑顔こそに朝焼けが映えるのか、はたまた朝焼けに笑顔が映えるのか、どっちだろうかと不死衛門は思う。


 いずれにせよ、どれだけ無頼ぶらいを気取ろうとも民草を守護せしめた〈狐竜〉は本能の域でそうするのだと思い、不死衛門は咀嚼そしゃくをしながらに、何となく誇らしい気持ちを抱いたりもした。

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