マーキング(藍奈視点)
もぐもぐと本当に同じ女子か疑うレベルの1口の大きさでシュークリームを夢中で食べている光。
光の右横にはみさたんが陣取ってたから、うちはそれとなく後ろに回った。
可愛らしい後ろ姿に思わずバックハグしちゃったけど、まあいいか。
さすがにハグされればどんな状況なのか分かってしまったみたいであわあわしている。
「光って肌綺麗だねぇ」
ツーっと首筋をひと撫でしてやるとビクッと体を震わせてこっちを見てくる。
「あ、あの?なんでハグして…」
「え〜?こんなのフツーでしょ?」
さも当たり前のように振る舞いどんどん感覚を鈍らせてやるのだ。ちゃくちゃくと私たちへの壁を低くしていって、他の人と同じようなことをしないように軽く脅してやる。
まだその段階じゃないけどねぇ
すりすりと首を撫でているとみさたんも光の太ももに手を置いて軽く撫でている。
「あ、あの…」
「どした?」
「あの、えっと…なんでもないです」
堂々としていれば自分が間違っているんじゃないかと思わせることが出来る。
ふふふ、そうそう。私たちとのスキンシップは当たり前のことなんだよ…
首筋に顔を寄せるといい匂いがする。
最近よく擦り寄ってくる女共は香水ばらまいて甘ったるい匂いさせてて最悪だったけど、光はそんなことなくてシャンプーのフローラル系の匂いがほんのりする。
「シャンプー何使ってんの〜?」
「確か、○○○○○というシャンプーです」
「へぇ。この匂い好きかも」
髪を撫でる振りをして耳に掛けてやりフーっと息をふきかけてあげた。
「ひゃうっ……あ、あの…これはその…」
「ごーめんごめん、ちょっとイタズラしちゃった。許してくれる?」
「全然良いんですけどね…?その、耳はダメなので…」
あーらら。いい情報ありがとね♡
にしてもさっきの声エロかった。自然な感じがすごく好みだった。
はぁ、てぇ出せないの辛い。さすがに初日からてぇ出したら警戒されるか、セフレになるか…どっちにしろいい方向には行かないし、ちゃぁんと堕としてあげなきゃね?
クズ系ギャル2人組に溺愛されている 暴走天使アリス @mahosama
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