最終話 希望

その日の夜、家に帰るとれんが「ママ!体育のバスケで一番点数をとれたよ!」と嬉しそうに話してきた。


「そうなんだ。嬉しいね。」


あゆみはれんの頭をそっと撫でた。


リビングでは、りおが「ママ!これ見て!」と今日描いた絵を見せてくる。


そこには、家族4人が笑顔で並ぶ姿が描かれていた。


「これ、みんなで一緒に作ったんだよ。」


その言葉に、あゆみはじんわりと胸が温かくなるのを感じた。


近所の人々の間で噂される仲の良い星宮家。


しかしそこには、血のつながりはなかった。


それでも、乗り越えた困難とお互いを思いやる気持ちで紡がれた絆があった。


「私たちは、これからも一緒に歩んでいく。」


その思いを胸に、あゆみは穏やかな夜を家族とともに過ごした。

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母になる、その途中で ゆう @yuu-_-shippo

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