模倣の力
「お主の力を見せておくれ!」
……そう言われてもな。模倣は見ないと無理だろ。
「そもそも見ないと無理じゃったの、忘れておった」
俺が思うとエドさんは笑っていた。
「まずは簡単のからやるぞ」
そう言い杖を強く持ち直した。
「ファイヤ!」
大きな炎が出た。
「これは3割程度じゃ」
これで3割って流石は勇者パーティだな。
「さぁ、やってみるのじゃ!」
とりあえず、見たままやってみるか。
「ファイヤ!」
先程の数倍の量が出た。そんなに力入れてないぞ?
「どれぐらい力を込めた?」
「そんなに入れてないよ」
エドさんの質問にそう答えた。
「今度は別の魔法をやるから真似してみろ」
そう言いエドさん目を変えた。本気の目だ。
「サンダー!」
すると木に雷が落ちた。その木は割れた。そして地面もへこんでいる。
本当に凄い威力だな。
「サンダー!」
俺は真似をするとやはり数倍の威力だった。それに地面にも穴が空いた。
「どう言うことじゃ?何で、わしの本気の倍の力があるんじゃ?」
確かに謎だな。今のがエドさんの本気って事はそれの倍の威力がこのスキルで出来たとなるとやばいな。
「まさか、神の子か?」
いや、そんなわけないでしょ
「模倣というだけ凄いのにこの威力を出せるとなると相当の化け物じゃ」
模倣って英雄がここまで言うほど強いのか。しかし、何故、知らない人が多いんだ?
「言っておくが、模倣はわしみたいに長く生きていた者には経験で分かるが普通の人ならどう言うスキルか分からん人が多いのじゃ」
なるほど、だから追放されたのか。
「しかも、魔法は最高でも2属性までと知っておるな?」
俺はその言葉に頷いた。
「わしは炎魔法と雷魔法が使えるんじゃ」
まぁ、見た感じそうだよな。
「魔法を見ればどんな属性の魔法でも使えるし威力も自分で決めれるのじゃから化け物なんじゃ!」
凄いな。
魔法の属性は、炎、水、風、雷、闇、光の6属性ある。それに光と闇は持ってる人は少ないし光か闇のどっちかしかないのだ。
それに、コピーした魔法の威力じゃなくて自分で決めれるとなれば使いやすいな。
「光属性は治癒魔法も使える、光属性の人は攻撃魔法を使える人は少ないんじゃ」
本当にとんだ化け物だな。
「とりあえず、もう一度同じ魔法を本気でしてみろ!」
そう言うので俺はファイヤを強く手に力を入れてやってみた。
ドカン!
……
やべ!
山を1つ破壊してしまった。
てか、山を吹き飛ばす力ってなんだよ!
「わしでも、山に被害はでんぞ!」
エドさんもそう驚いていた。
「これは鍛え甲斐がありそうじゃの」
しかしエドさんは笑い俺の手を握り城まで戻った。
そこから様々な魔法を見ていく事になるのだった。
何でもできるスキルなのに無名なので育てられずに追放されました スノウキラ @snwkira
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