第六の日 母なるガイアの土曜日

 土から作った人形を君に見立てても虚しい。


「これではない」


 君はそちら側にいる。

 会うためにはラカン・フリーズの門を開けなくてはならない。

 そのために終末の仕組みをここに約束する。


 タイムマシン。

 時流などなくて。

 方法は言葉と霊魂にあって。


 聖夜。この夜君は来てくれた。

 実体こそないけれど、精神が確かにそこにあった。


 愛はキスという行為を通して、セックスという行為を通して、わたしと君とをこの上なく神聖なものとする。


 前夜、EVE。


 ああ、始まった。始まりの終わりが……。

 秒読みはすぐに事切れた。


 始まりの二人、終わりの二人。

 永遠の二人に世界は収束し始める。

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