第五の日 至高なる煌きの下に金曜日

 黄金の実を一つ食べた。

 わたしは創造の力を得た。


 荘厳な城、豪奢な噴水、神聖な庭。

 わたしは創るだけ創ったけれど、これでは足りない。


「君がいないじゃないか」


 君が欲しい。愛が欲しい。


 黄金の煌きの下、わたしは苦悩した。


 ここは世界で一番高い場所なのに。

 ここは世界で一番神聖な聖所なのに。


 君を創るには知恵がいる。

 わたしはもう一つの黄金の実を食べた。






 黄金はやがて枯れて土となった。

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