葛道直志という主人公がひたすら好きです。

昨年からノクターン版の方で愛読していた一読者です。
色々な魅力が有るこの作品ですが、その前にまず、この作品を産み出して頂いた作者様に最大の感謝と敬意を。

🙇…………。

さて、これからこの作品の魅力を語っていきたいと思うのですが、その前に皆様にお聞きしたいことがあります。皆様にとって魅力的な主人公像は何でしょうか。

平凡でお人好しな主人公?鬼畜で冷酷な主人公?それとも熱血系主人公?、様々な素敵な主人公像があるかと思いますが、名作あるいは人気作の主人公に共通してある特徴があると私は考えています。

それは主人公が泥臭く生きているか、またはその描写が細かく描写されているかどうかだと思います。

よくある主人公最強系の作品として、ある日、何らかの理由で転生あるいは転移した凡人主人公がチートを手に入れ、漫画やゲームの知識を利用したり誰かから指導を受けて瞬く間に強くなり無双する作品があると思います。確かに爽快感もあり、ストレスも無いかもしれません。

しかし、トントン拍子で強くなり暗い過去も無く、挫折もあまりしていない凡人主人公が誰かを救おうが優しい言葉を掛けようが、私は何も感じません。むしろ気持ち悪いとすら思っています。

それは、なぜか。
言葉に重みがないからです。

別に最強でなくともいいのです。
お人好しでなくともいいのです。

たとえ、主人公の性格が悪かろうが能力が低かろうが、全然気にしません。

ただ、主人公が泥臭く足掻いて人生の苦難に立ち向かっているところが見たい。

その道のりを読者として共に歩むことで、何気ないセリフに感動したり、勇気を貰ったり、共に一喜一憂できることがネット小説を読む醍醐味だと私は考えています。

これらを踏まえてこの作品の主人公である葛道直志というキャラを振り返ってみると、糸目で長身の悪役風の容姿で、よく毒舌を振りかざしていますが、誰よりも国民の安全を思いやり、壮絶な過去と数多の命を背負いながら大妖という強敵と戦い続け、己の命を危険に晒しながら、その覚悟と才能、努力で関西最強として君臨しています。

まさに応援したくなる最高の主人公です。