これがボクの生きる道 結:この結果に一番困惑しとるんはボクなんよね

「――へ?」

 思わぬ言葉に声を失った直志なおしに、すずりは真っ赤な顔で抗議するように膝を叩いてきた。

「へ? じゃない! なんなんだ、さっきから! 意地が悪いにもほどがある!」

「え、いや、なに。すずりちゃんボクのこと好きなん?」

「だから、知ってるだろう!? 初恋の幼馴染で! 子供のころに結婚の約束をして! でも八歳と九歳と十歳の時と、十二歳と十三歳の時も告白は断られて! 三年前の家を通した正式な婚約も断られた!」

「その上腹パンでぶちのめされて?」

「死ぬほど痛かったがそこは別に怒ってない!」

「そこはええんや――あー、あー、あー……?」

 そこでようやく直志の脳裏にもともと存在していた記憶が浮かび上がってきた。

 年下のはとこ。

 会うたびに直志のあとを妹のように追いかけてきた存在。

 他愛のない、ありがちな口約束に喜んでいた小さなお姫様・・・を兄弟のいない直志もまた、憎からず思っていた。

 そしてそんな淡い交流を塗りつぶし、彼女への関心を奪い去った力への欲求。

 今の葛道かずらみち直志を作り上げた、十年前の一つの事件。

 現状への不満から生まれた強さへの渇望――それは必然でありまったく必要なことでもあったけれど、すずりの思いを子供の言うこととそのまま忘れて、顧みることさえしなかったのはなるほど直志の罪だ。

 というか例によってのクズムーブだった。

 でも毎年の告白はちょっと執拗やない??

 あと十一歳の時はなにがあったんやろ。

「それでもまだ今も未練がましくバレンタインに手作りのチョコを贈っている私を、この機会に少しだけ期待していた私を、そんなに笑いものにしたいのか!」

 その間もすずりは、胸の内にため込んでいたであろうものを吐き出す。

 それにたいして言えることはなにもなかった。

「いや、そないつもりはなかったんやけど。ごめんちゃい」

「死ねッ!」

「ひどない?」

「どっちがだ!」

「ボクぅ……ですかねぇ」

「その通りだ、疑問を挟むなッ!」

(まぁ十割こっちの有責やなあ)

 これはひどいでは済まないくらいにひどい。

 どうもこの手の「言われてようやく思い出す」記憶が存在するのはまず過ぎる、かつての葛道直志にとってはそこまでどうでも良かったのだろうか。

 子供のころの人間関係なんて地雷原、妙なフラグがなかろうかと何度も記憶を掘り返してメモまでとったが、その時にはすずりのことは、はとこである以上は微塵も出てこなかった。

 もしや別世界の記憶を思い出した関係で、脳がどうにかなっているのかもしれない。ぞっとしない想像だ。

 そして紫雲しうん家当主の懸念も怒りも納得できた、実際すべてがつながった今となっては自分でもどうかと思う申し出だった。

 もっとも今さら取り下げるわけにもいかないが。

「いやぁ、そないなこともあったなぁ。そういえば」

「そういえばじゃない! ……本当に忘れていたのか? 人としてどうなんだ?」

「本当に忘れてたんよなあ、これが。ほんで百年の恋も冷めたやろ?」

「…………」

「ええ、なんで同意せんのこの子……」

 まだ全然目がありそうな沈黙と、ふくれっ面での上目遣いが恐ろしかった。

「だって、そんなの今更だろう。それで嫌いになれたなら私だって……」

 そこまで好かれているとは、まだ何か忘れている過去があるのだろうか。

 根拠のない好意というのは誰であっても不可解だろうが、それがさらに名実ともに認めるクズムーブをしてきた直志宛となればなおさらだった。

「――あれ、じゃあ紫雲さんとこからのチョコは全部すずりちゃんの手作りやったん? 今年のフォンダンショコラとかめっちゃ凝ってて美味かったけど」

 気を取り直してひとまず彼女を落ち着かせようと話を広げる。

 どの方向に広げても地雷原が待っていそうな気はするが。

「そういう感想は! すぐに! 言え! 私が、どれだけ気を揉んだと……!」

 案の定、起爆は早かった。

 なるほど、自分はもうどこにも行けないかんじやね?

 胸ぐらをつかまれてガクガクと揺らされる。

「いやいやお礼状は送ったやん? あれちゃんとボクが自分で考えた手書きやで」

「あんなかたい文章じゃ社交辞令と区別がつかないだろう! 食べられないで捨てられてるかとも思ったんだぞ……!」

「いや、いくらボクでもそこまではせんわ、もったいない。それにちゃんとホワイトデーのお返しもしとるやん」

「ああ、いただいたとも。毎年恒例のクッキーの詰め合わせを、だがな……!」

「なんかまずかった? さすがにボクにも手作りせえなんて無茶は言わんでや、あれでもお高いやつなんやで」

「それはいいが、そもそも返礼がクッキーというのは友達のままでという意味なんだ。好きな相手に返すなら飴だろう」

「いや、そんな作法知らんし……」

 何で家人はもう少し当たり障りのないものをすすめてくれなかったのかと一瞬責任転嫁を考えたが、そこは婚約を断ったという直志の意向を汲んだのだろう。

 そして今回の流れに対する家中の反応を確かめるのがにわかに怖くなってきた。

 どう見てもすずりの恋心を利用して弄んでいる、いよいよ身内からも人でなしのそしりを免れないのでは?

「――あれ、でもちょい待って。これすずりちゃんが自分でしつけ云々言いだしたんの意味が変わってきいへん?」

 興味が無かったり、隔意のある相手とのお仕置きックスは罰になるだろうが、それが十年物の片思い相手とならただのプレイでは?

「だとしたら、なんだというんだ。さっき期待したとは言ったぞ」

 全く悪びれることのないすずりに、今度は直志が顔をしかめる番だった。

「計算高すぎて正直引くわ、執念深いっちゅうか……」

「失礼なことを言うな。純愛だろ、これは」

「ボクの知ってる純愛とはちゃうなぁ……え、まさか、そもそも呼び出しかかるようなことになってんのも仕込み?」

「いや、さすがに八家はっけまで巻き込んだ話になるのは申し訳ない。あれは単に私が我慢できなかっただけだ」

「それはそれでアカンやろ、なにしてんのキミ……しかしそっか、すずりちゃんはボクのことが好きな黒髪ポニテ武人系ツンデレ年下幼馴染やったかぁ……」

「人を妙な分類にするな、あと私はどちらかと言えば素直クールだ」

「通じるんや、これ」

 どっちにせよニッチ向け属性やな、と思いながら現状を振り返る。

 意外なことがありすぎたが、しかしすずりのプライドがバチクソに傷ついただろう以外にはそう悪い展開ではなかった。

 紫雲家当主の、娘が葛道の手駒になるのではという懸念も直志自身がそう扱わなければいいだけの話である。

「…………」

 ちらちらと今や期待に輝く目でこちらをうかがう彼女は、どう見ても悪い気がしているようには思えないし、そもそも好感度下げられるだけ下げられそうなムーブをしててもフラグが解消されていないあたり、もうそういう相手なのだろう。

 ――まぁ手を出せばこのこじらせ処女が、こじらせメンヘラ彼女面に悪化して面倒になる問題はある気がするが。

 それでも退魔師としての紫雲すずりの重要度はむしろ増したとさえ言える。

「まぁ、でもよう考えたらちょうどええやん。ちょいときつい仕置きになっても、惚れた弱みですずりちゃんも恨まんでくれるわな」

「え、待ってくれ。ここは今までの非道を悔いて、改めて私の気持ちを受け入れて幸せに結ばれる流れじゃないのか?」

「非道て。はは、おもろいこと言うやん」

「――あの、ナオにい? 私まだ、処女なんだが忘れていないよな? してくれるにしても、ちゃんと加減を……」

「お、懐かしい呼び方やなあ、それ。でもなあ、すずりちゃん。これは雪くんの言葉なんやけど『退魔師になるなら人並みの夢なんて捨てろ』らしいで?」

「よそは、よそだ。當間とうま家のご当主がなんと言ってようと、これは私とナオ兄の問題だろう」

「ほなボク流に言おか? ――さんざ好き勝手しといて今更甘えたこと抜かすなやメスガキ。ボクとの過去と今回の件になんも関係ないやんけ。こっちも毎度オッサン連中と無駄に顔あわす羽目になって迷惑しとんや、これ以上グダグダ言うんやったら犬とやらすで」

「っ、も、申し訳、ありませんでした……」

「よろしい――ま、すずりちゃんがなんと言おうと、忘れられない初めてになるんだけは保証したるわ」

「ちゃ、ちゃんといま謝っただろう!?」

「謝ってすむなら警察いらんねん、いやマジで」

「私の乙女心を踏みにじった反省は!?」

「せやったら、乙女やなくしたることで償ったるわ、嬉しいやろ? 別におもちゃで破ったりはせぇへんし」

「その言い方は嬉しくない……あっ」

 不満げに口を尖らせながらも、すずりはろくな抵抗もせずに押し倒された。


 §


「――それで、ナオにい。私以外の女は何人いるんだ?」

「終わったらさっそく独占欲見せてくるやん……」

 事が終わって始末を終え、横になって身を寄せ合うすずりは、息が整うや否やズバリ切り込んできた。

「いいから、大事なことだぞ」

「まぁ、せやけど、今も連絡取りあっとるのは二人だけやで。一人は半分業界関係者、もう一人は完全に一般人」

「二人もいれば『だけ』とはいわない……!」

「言葉の狩りっぷりエグない? 秘密警察か?」

「それで期間は? つきあってどれくらいになるんだ」

「グイグイくんなあ。ええと一般人の子ぉとは半年未満やね、もう一人は――うわ、もう三年もたってんねや」

「え、そ、そこまできたらもう内縁の――とか?」

「ちゃうちゃう、先輩の元嫁さんやねん。ボクはいわゆる若いツバメあいじんっちゅうやつやね」

「まさか略奪……」

「アホ、そもそも死別やし。未亡人」

「つまりダビデ王か? ナオ兄、自首した方がいいぞ」

「あんな? ホンマにボクをなんやと思ってるんやキミ」

「最近の言動からわりとクズだと思っているが……」

「ククク、酷い言われようやな、まぁ本当のことやからしゃあないけど――ま、それはそれとして今度ひどい目あわすわ」

「待った、断定する前に弁解の機会を!」

「ボクによこさんかったんに、自分のときは欲しがるんかいな。いよいよこれは教育やろなあ」

「冗談、冗談だから……冗談だよな? ナオ兄」

「そうやって甘えてみせれば許されると思ってそうなんはガチでアカン思うわ」

「――だって何年も放っておいたくせに、今日は変に優しくして……前みたいにしてくれるって思っても仕方ないだろう?」

 古い記憶をさかのぼれば、すずりにとって自分は甘いくらいに優しい兄以外の何物でもなかったはずだ。

「あ~……うん、そういうのんもあるか……」

 関係性の変化に戸惑い傷ついた分、かつてのように甘えたいのは理解できる。

 そもそもすずりはまだ学生なのだ。

 自分も彼女くらいのころにはクズいクソガキだったことを直志なおしは思い出す。

「ほな、しゃあないか……?」

「だ、だろう? それに妻としてだな、結果的に認めるにせよ愛人の存在はちゃんと把握しておくべきじゃないか」

「妻? 誰が? 誰の?」

「え、もちろん私……まさか、やり逃げする気なのか!? 人の家で親公認で処女を抱いておいて!?」

「ちゃうねん」

 それだけ聞くと最低が過ぎる。

「いや、やってキミのお父さんには『紫雲家の一級退魔師』を育てるって約束してん。いきなり嫁入りはマズいやん?」

「ならナオ兄がうちに婿入りを……」

「無理無理、一人っ子やでボク」

「う――いや、そうだ従兄弟! 従兄弟たちがいるじゃないか!」

「姉はそういうん興味ないしなぁ、弟のほうは逆に器量が足らんわ。葛道ウチが潰れてまう。まぁそもそもご当主が婿入りはさすがに許さんやろし」

「え、え、待ってくれ。理解が追いつかない。じゃあこんな状況で抱かれたのに、私は責任取ってもらえないのか?」

「ちゃんとすずりちゃんが一級退魔師になれるようにボクも頑張るで?」

「私の処女はナオ兄の指導料程度の価値しかない、ってことか……!?」

「いや、そもそもしつけ・・・云々はキミが言いだしたやん? そらさすがにボクもそこまで自分に高値つけんけど、今回は仕置きの意味あるし。せやから紫雲さんも納得しはったんやろ」

「……じゃ、じゃあ、投資の回収はどれくらいで終わるんだ?」

「おもろい表現するなあ。そやなぁ、一級になってから三年も務めればまぁええんちゃう? そのころにはキミの弟クンに継がせる目途もたっとるんちゃう」

「三年……それくらいなら、ナオ兄もちゃんと待っててくれるよな?」

「せやね。ボクに惚れた女ができるか、ええ縁談が来んかったら待ったるわ」

「それは待ってくれるとは言わない……!」

「いうてもしご当主から結婚せえ言われたら断れんしなあ」

「ううぅ、こんなの絶対おかしいだろう……!? 紫雲家の長女が、処女あげたんだぞ……?」

「いまどき結婚前にヤってても誰も気にせんやろ。まぁ、頑張ってはよう一級なるこっちゃね」

「じゃあ、明日にでも推薦を……」

「アホなこと言いなや、人の生き死に関わることでそんなナメた真似できるかい。そこはボクがちゃんと相応しい実力があると判断してからや」

「うぅ、正論でハラスメントを」

「正論ならいやがらせちゃうやろ」

「ぅぅぅぅ~、ナオ兄のアホ……!」

 頬を膨らませながら言ったすずりは直志の腕を取ると、枕になるように自分の頭の下に置いた。

「あ、すずりちゃん、ちょいずれてもろてええ? そこに頭置かれると腕しびれるねん」

「この期に及んでまだ他の女のにおわせ・・・・をするのか……!」

「もう何言っても怒る感じになってるやん。はよ寝ぇや。ほら」

「アホ! スケベ! 女ったらし! 初恋と処女泥棒! おやすみ! 好き! 朝起きて横におらんかったら泣くからな!」

「面倒くさい子やなあ。ハイハイちゃんと起きるまで居たるから――」


 §


(――いやいや、ダメやろこれは)

 すぐに安らかな顔で寝息を立てはじめたすずりを見ながら、直志なおしは頭を抱えた。

 退魔師として、そして葛道かずらみち家当主代行としての役割からひとたび離れると、途端に令和で過ごした記憶が不安を訴えはじめる。

 黒髪ポニテ武人系素直クール年下幼馴染の処女を奪っておいて責任取らないのも大概だが、その過程で年長者たちに喧嘩を売ってまわったり、そもそも思い付きで勢力拡大に動いたこと自体がこう、なんというか小物っぽい。

 何かもっとこうキツネ顔で関西弁という自身にしかない唯一無二の個性オリジナルを活かす方向の立ち回りを……。

 例えばことあるごとに詩的なことを言ってみたらスピンオフで表紙を飾るいい感じのポジに落ち着けたりしないだろうか、ちょっと頭をひねってみる。

『キツネ顔

   関西弁で

     中身クズ

   どないしたって

      こんなん死ぬわ』

 ――ははぁん、思うにこれは詩やのうて辞世の句やね?

 そもそも本編死亡キャラのスピンオフなんてありふれたものだった。

 おもいっきり迷走している。

 思考を本筋に戻せばすずり自身には覚えが無かろうが、誰かにとってのヒロイン的存在である可能性も問題だ。

 そして彼女からこちらへの好感度は下がらない模様……なるほど、直志くん悪落ちからの涙の決別ルートですねこれは。

 地獄やん。将来的な不安が一つ増えてるし。

 いや、もっとシンプルにヤンデレ化したすずりに刺される可能性の方がよっぽど高いか……? 備えよう。

 もう一つ気になるのは、直志がかなりのゴリ押しパワーキャラであることだ。

 せっかくの異能バトルなのにやっていることは強化したスピード&パワー&タフネスを生かしてひたすらシンプルに物理で殴っていく脳筋思考。

 創作ではこういうわかりやすい強キャラは、相手の強さ・賢さを強調するために、瞬殺されたり絡め手で敗れたりとかませにされやすい。

 デカいやつが強いリアルへのアンチテーゼというか、創意工夫で不利をひっくり返すのがカタルシスなのになぜひっくり返される側に立ってしまったのか。

 まぁある意味「頭退魔師」の極みみたいでらしい・・・のだろうが、それは即ちのちの転落への布石でしかないのでは?

 あとちょいちょい上から目線で解説入れるのもやめてほしい。

 完全にあとで疾風迅雷(笑)される流れができつつあった。

 まぁお約束・・・を考慮しなければ、なにも不自然な方向性ではないし、実際にそれで関西最強と呼ばれるまでに上りつめている。

 でもここはお約束が存在する世界なんだ、悔しいけれど仕方ないんだ。

 自分の適性を考慮した上で、生涯を通した研鑽で手にした力だけに、思い付きの方向転換ではただ弱体化するだけだろう。つらい。

 ――だがまぁ前向きに考えれば、それ以外の状況はそこまで悲観することない。

 とくに紫雲家以外の八家はっけ当主たちからの好感度は、正直どうでも良かった。

 直志の肌感覚では、彼らは現場からは一歩離れた存在である。原作疑いのあるゲームほど酷くはなくても薬にはならないタイプの毒だろう。

 そしてもう少し実際のことに踏み込めば、そも関西の最大戦力である直志を政争でどうこうしてしまうなど愚の骨頂、自殺行為だ。

 関西の他家にだって当然野心もあれば、追い落としの機会も狙っていよう。

 それらに対してわざわざ自ら隙を作るような真似は、まともな頭があればするはずがない。

 そしてそんな致命的な内ゲバだけは、今までどこも現実的な判断で避けてきている。これは関西に限らず他の地方でもだ。

 ならばこれからもそこの判断だけは誤らないと信じていいはずだ。

 もっともな道理のはずなのに思考を重ねれば重ねるほど、不安になるのはどうしたものだろうな……。

 静かなすずりの寝顔を眺めながら悶々とした物思いは夜半まで終わらなかった。

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