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先生との久しぶりの再会。

先生とは卒業して以来だから4年ぶりくらい?


まさかこんなところで会うなんて......


「北川、大丈夫か?」


「大丈夫です......先生、お久しぶりですね。」


「あぁ。こんなところで会うとは驚いた。」


「母が倒れてしまって......付き添いです。」


「大変だったな。お母さん、大丈夫か?」


「はい。幸い命に別状はないそうです。」


「そうか。良かった。」


「先生のお祖父さんは?」


「あぁ。末期癌で入院してる。もうあんまり長くないみたいで。なかなか顔出しに来れなくて今日はギリギリの時間に少しだけ会いに来たんだ。」


「先生忙しいですもんね。」


「まぁな。」


「北川は短大に進学したんだったな。」


「はい。無事に卒業して今は法律事務所で事務の仕事をしています。」


「そうか。無事に就職できたんだな。」

 

「はい。なんとか頑張っています。」



「北川陽子さんのご家族の方......」


「はい。」


母の処置が終わり、これから病棟に移動することになった。入院に必要なものは明日持ってくればいいらしい。入院に必要な書類を手渡される。

ストレッチャーに横たわる母が出て来た。


「先生、久しぶりにお会い出来て嬉しかったです。ありがとうございました。」


「北川、帰りは?」


「え?」


「帰れるのか?」


「タクシーでも拾おうと思ってます。」


「俺車で来てるから送ってやるよ。」


「え?でも......」


「ここで待ってるから行っておいで......」


どうしよう?と思ったものの、母を病棟まで案内してくれる看護師さんも待ってるし、先生に会釈をして母のところに戻った。

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