13

「北川?」


ふいに呼ばれて顔を上げる。


「......先生?」


見覚えのあるその人は私の高校時代の先生だった。


「こんなところでどうした?何かあったのか?」


先生は驚いた顔で私を見る。


「なんでもないです。先生はどうしてここに?」


「俺は祖父の見舞いに。北川は?」


「私は......」


「隣、座ってもいいか?」

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