気の向くままの二十句
カニカマもどき
気の向くままの二十句
朝の陽に
うっすら透ける
干し大根
滝行と
座禅の後に
フェンシング
あの雲に
わさび醤油を
ちょんと付け
光輝く
君のアレ
波の間に
浮いては沈む
カピバラの
香りを
街を行く
猫舌を
ひたすら隠し
四十年
じっくりと
とろ火で煮込んだ
まけんグミ
入り組んだ
迷路のような
貸本屋
念のため
コートに忍ばす
ハンドベル
よもやだな
君とサイゼで
会おうとは
あのときの
バリトンボイスを
もう一度
行きたいな
最北端の
おにぎり店
お手元の
鹿せんべいに
回答を
梅干しと
利尻昆布と
街灯の
下に
オオアリクイ
在りし日の
貴方のような
鶏そぼろ
あの陰に
潜んでいるよ
ランボーが
河童じゃないよ
モヘンジョ=ダロ
あのハトは
遥か未来の
私かな
気の向くままの二十句 カニカマもどき @wasabi014
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます