第218話
竜希side
「……は?」
八雲がなんっっとも間抜けな声を出す。
結局、病気(病名恋)に負け、帰って来た八雲。
そして俺達。
八雲は早速、いきようようと
「……意気揚々を平仮名って」
「麻也っ。シーッシーッ」
バカがバレるだろっ。
「バカだろ」
「バカじゃん」
「お?喧嘩売ってんのか?いいぞ、買うぞ」
お?
んなハッキリと言いやがって。
俺は蓮と桂を睨む。
「ハイネが帰ってこないってどういうことですか!?」
おおっと!!
アホな言い合いをしてる場合じゃなかった。
八雲が凛さんに詰め寄る。
厳しい表情に怒りを滲ませた声。
普通の女子なら泣くだろう……がそこは"黒豹"初代の女、凛さんだ。
ケロリとしてる……表面は。
けど、目は泳ぎ、自身が今にも飛び出して行きそうだ。
責任を感じているのだろうか。
だが
「ハイネがっ!ハイネがまだっ癒えてないのは凛さんもよく知ってるだろ!!」
癒えてない……
チビ……高遠ハイネは突然、八雲が連れてきた女の子だ。
皆してビックリした。
"あの"八雲が。
しかもとても大事にしてるのが手に取るようにわかった。
そしてチビも八雲に絶対の信頼を寄せているのが。
両親がすでに亡くなっていて頼る親戚が居ないってのは聞いているが……
けれどそれ以外にも何かあるみたいだな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます