第188話

まいほーむ編



「皆の者!これを着けぃっ!!」



「お前…」



「年を考えろ、年を」



「うるっすわぃっ!!今日は猫の日なんやて!!読者様サービスやっ!!」




黒猫に変身したアリスが胸を張って仁王立ちしてる。




((夜のお姉さんのようだ……))




「そう言われたらなぁ」



「着けるしかない……か?」




自分達ように用意されてる耳としっぽを見て悩む剛と四季。




「はよせな、うちが着けたろか!?」




とーうっ!!と二人に飛びかかったアリスだったけど



見事にヒョイヒョイっと避けられる。




ベシャッ!!




「う"う"う"う"う"う"……」



「怖いから呻くな」



「わかった!着けるよ!が、アリスのためじゃねぇぞっ!読者様のためだっ!!」



((ツンデレ……。四季ツンデレ))




四季が耳を手に取った……が。




「ちっがぁぁぁぁぁうっ!!」



「「!!??」」



「これは剛のっ」



「俺??」



「そう!!剛は三毛猫さんっ」



「これは三毛猫なのか……」



「俺は??」



「四季は野良や」



「野良!?」



「うむ」



「…………」



「交換するか?」



「剛っ!!」



「アカンッ!!剛は四季に甘すぎやっ!うちに甘くせぇっ!!」



「なんでだよ……」




ぎゃーぎゃー言いつつ。




にゃーーーーーん!




「大の大人が……」



「野良……」



「うちのチョイスに間違いはなかったぁっ!!」




バシャバシャと弟二人の写真を撮りまくるアリス。




((お前は似合いすぎだがな))




我が儘、気まま。


ツンっとしてたかと思ったら、構ってと騒ぐ。




アリスは本当に猫のよう。




「お前も写れ」



「せやな、姉弟揃って」



「じゃ俺も♪」



「「「!!??」」」



「おっっお前はっ!?」






まいほーむ編[完]

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