2月22日
第187話
(オルフェンズ編)
「今日は猫の日らしい」
「猫の日?」
トラが首を傾げる。
「おう!だから着けてみた!!」
ジャジャンッ!!
「ハナにっ!!」
『…………』
ピシャンッ!!
ピシャンッ!!
「ちょっ、レオ。めっちゃ不機嫌なんだけど、ハナ」
「お……お……お」
猫のツケ耳とツケしっぽがあったから、ハナに着けてみた。
とっても可愛いのだが!
ハナちゃん不機嫌。
ツケしっぽでベシベシとアスファルトを叩いてる。
どうやってんの?それ。
「ハナ……?」
『……ハナだけ違う』
「「う"……」」
ハナは俺達の真似をなんでもしたがる。
服などもそうで。
『……ハナ1人ぽっち』
「だぁああああっ!!」
「わかった。わかった」
にゃーーーーーん!
『♪♪♪』
「なんでこんなことに……」
「トラは似合ってんよ。問題は……」
どう見ても俺だろ。
「レオも……似合……ブハッ!!」
「ああっ!もう!こんなの俺じゃねぇ!外……」
『マスター??』
「どぅあ!?いきなり兵器モードになんなっ!!」
「レオ。今日1日の我慢だよ、ね?」
「わぁーった。わぁーったよ!」
『にゃー♪』
……コイツ。
そして今日1日ずっと猫耳、しっぽをつけて街を歩き……
何故かお菓子やらの食べ物をたくさん貰った。
そこはいい、ラッキーだ。
が、俺だけは何度も笑い者にされた……
心折れた……
「猫の日なんかーーーっ!!」
『にゃあ??』
「にゃーっ!?」
クッソ!!
コイツらは可愛いなっ!!
可愛いっ!!
トラとハナを思う存分撫で回しながら誓う。
来年もやろうと。
俺抜きで。
『マスター??』
「だからっっ」
オルフェンズ編[完]
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