宇宙から来た友達

@HANAMIHANATABA

第1話

 冬の朝、いつもなら布団から離れたくないけど。今日は少し違った。


「・・・行ってきまーす!」


俺は家から出ると、走り出した。家から学校までの距離を走り終えると・・・。


「生徒会長立候補!今崎寛太をよろしくお願いします」、と学校の校門で二年三組が

選挙活動をしていた。


 俺は学校の階段を上り、二年一組の教室に入る。そして──


「おい聞いたか・・・」


俺の友達の雄太が話しかけてきた。


「なにが?」、と俺は答える。それを聞いた雄太はため息をついた。


「「なにが」って、今日転校生が来るんだぜ!しかも、すげぇー美人が・・・」

俺は雄太に、ため息で返した。


「なんだよ。美人がこの学校に来るんだぜ!」


「おい雄太。たとえ美人でも、このクラスに来るとは限らないだろ・・・なんでその転校生が、美人だってわかったんだよ」


「なんだよ。お前も興味あるんじゃあないか。情報源は、二組の田中だ」


「田中ー。そんなの頼りになんのかよ?」


雄太は、「はー」、とため息をついた。その時、先生が教室に入ってきた。


「こら、皆座れ!」


今まで愉快な雰囲気を谷沢先生の一言が消し去る。


「起立、礼!おはようございます!」


評議委員の言葉で二年一組のクラスの皆が立ち上がり、先生に向かって『おはようございます』、と大きな声で挨拶した。


「着席!」


二年一組のクラスの皆が、席に座る。


「はい。おはようございます。今日は皆さんに、いいお知らせがあります。なんと!転校生が来ます」


『おお!』、と特定数の人が喜ぶ。でも特定外の人は、喜びもせず。本を読んだり、宿題をしている。

・・・てかッ!!今宿題すんじゃねえ!


「では入ってもらいます。火星から来た。宇宙人のコルネアス君です」


先生が言った瞬間。目に見えない速さで、その場に現れたのは──




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