第20話
「なんで?」
「偶然……か?」
そんな訳がない。
「ん?よく言うやろ、立ってる者は金貸し野郎でも使えって」
四季と剛の問いかけにケロリと答えるアリス。
金融会社社長に、なかなか随分な言い草である。
「言わねぇよ!!」
四季、全力のツッコミ。
「それを言うなら親だろ」
「ええやん。うちらにはその親がおらへんのやから」
使えるものは使え、や。
とアリスは満面の笑みで言う。
「いつから俺はお前らの親になったんだ」
「「うげっっ」」
「いや、呼んだのはお前だろうが」
四季と一緒に滅茶苦茶嫌そうな顔をするアリスに今度は剛がツッコむ。
「よぉ。また、こんなにすぐに会うとはな。神の愛娘と仲良し兄弟」
アリス達の居場所を把握していたのか、
日比野大牙がなにやら楽しそうに笑いながら美容院に入ってきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます