第7話 影の守護者との対峙

 エリナの試練を終えた僕は、再びリオと共に進んだ。次に現れたのは、まるで夜そのものが具現化したような空間だった。闇に包まれた世界の中心に、黒いローブを纏った影のような存在が佇んでいる。


 「……お前が新しい守り手か。」

 影の存在は低い声で語りかけてきた。その声には悲しみと怒りが混じり合っていた。


 「俺はかつての柱の守護者だった。だが、その役目を果たせなかった……お前に何ができる?」


 影の言葉に、僕は何も返せなかった。ただ、その問いが胸に突き刺さり、自分が何者なのか、何を成すべきなのかを考えさせられた。


 「お前自身の気柱を見つけることができなければ、この世界も、そしてお前自身も救われない。」

 影の存在は僕に向けて一筋の光を放った。その光が僕の胸に触れると、心の奥底に眠っていた恐れや過去の後悔が一気に浮き上がった。


 「逃げるな。そのすべてを受け入れ、前に進め。」

 僕は深く息を吸い込み、影と向き合う覚悟を決めた。そして、呼吸を通じて影と共鳴する瞬間、自分の中に確かな「柱」が立つのを感じた。

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