第4話 遺跡での試練
呼吸の基本を学んだ翌日、セリアは僕を古びた遺跡へと連れて行った。そこには巨大な石柱がそびえ立ち、その表面には古代文字が刻まれていた。
「ここが、あなたが最初の試練を受ける場所よ。」
セリアがそう言うと、遺跡全体が微かに振動を始めた。そして、石柱の間から濃い霧が立ち込め、僕たちを包み込んだ。
「呼吸を信じて。あなたの『気柱』が通じれば、この霧の中で道が見えるはずよ。」
僕は再び深い腹式呼吸を試みた。呼吸が深くなるにつれて、霧の中にかすかな光が浮かび上がる。それを頼りに進むと、石の扉が現れた。扉には円形の窪みがあり、手をかざすと温かい感覚が伝わってくる。
「ここに手を置いてみて。」セリアの声が遠くから聞こえた。
手を置くと、頭の中に声が響いた。
「お前の柱を見つけよ。さすれば、天と地を繋ぐ者となる。」
扉がゆっくりと開き、その先には光り輝く空間が広がっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます