第9話

ある日、学校の屋上に居た。

街が凄く綺麗に見えた。このまま…飛んでしまえたら…と思った。


すると、スマホが鳴った。



『流星。わかる?』

『わかるよ。』

『ママのこと嫌い?』

『嫌いじゃないけど』

『…流星、これはママの『ただのカン』なんだけど案外当たっちゃうからその前にと思ってさ。』

『なに?』

『…死のうとしてたでしょ?』

『どこで見てんだよ。』

『だから『カン』だって言ってるの。』

『そうだよ!死のうとしてた。もういいよ。もう無理だ!』

『私で解決出来そう?』


『ごめんママ。聞いていい?』

『なに?』

『ママは俺が邪魔だから置いてったんだよね?そこを都合よく死ぬ一歩手前で千紗が拾ってくれたんじゃないの?だから俺が生きてても死んでてもかどっちでもいいんじゃなくて?』

『…あのね、どうでも良かったら電話してないから。あたしは千紗より鋭いの。特にあんたの事は何でもそうなの。』

『…ママ、ならもう一回だけしよ。、』

『ママに襲われたいの?』

『…うん』

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