第7話 【開花】

その日の晩…。

アルテミシアは、今までなかった自分の寝室で眠りについたものの……

思うようには寝れないでいた。



アルテ「…ねれない……。おちつかない……。」


あまりにも眠れないので灯りを持ち、屋敷を探索することにした。

周りには、綺麗な装飾品や肖像画。武器まであった。



アルテ「…こんなにキレイなのがあるのに、なんでいえはボロボロなんだろう……?なおさないのかな?」



アルテミシアは、疑問に思いながらも先に進んでいく。


すると、奥の部屋から光が盛れていた。



アルテ「…なにしてるんだろう……?」


アルテミシアは、奥の部屋を覗いた。

部屋の中には、暖かそうな暖炉があるだけで何も無い。


ただ、大きい黒い影が隣に立っていただけだった。


アルテ「…あれは、なんだろう?…わぁっ!?」


アルテミシアは、ドアに近づき過ぎた為に添えていた手を押してしまった。

すると扉が開いてその場で倒れてしまった。



アルテ「…いたいっ…。」


アントラ「…アルテミシア。こんな時間までなにしてるんだ?」


アルテ「…あ、アントラ…。ごめんなさい…ねれなくて……。」


落ち込んでいるアルテミシアをアントラは、優しく頭を撫でながら

こういった。


アントラ「そうかそうか…。なら寝れるまでここに居るといい。なぁに、眠ってしまっても私が、部屋に連れていくから安心しなさい。」



優しい声で話しかけるアントラに、アルテミシアはある感情を思い出した。

とても古い記憶、でも懐かしい感情だった。



アルテ「………母様っ…。((ボソッ…」



その言葉を聞いたアントラは、少し驚きながらもアルテミシアには何も言わず、ただ、静かに黙っていた。


そのうち、アルテミシアは眠りについてしまった。


アントラ「…眠ったか。それにしても……『母様』って…一体…?それに……

このネックレス……どこかで見覚えがあるような……。」



アントラは、アルテミシアが肌身離さず身につけているネックレスを

じっくり見たかったが、彼女を抱え部屋に戻しに行った。

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