第5話 【新たな生活】

レイズは、1人寂しく屋敷の掃除をしていた。

主であるアントラが、異国の地に行ってからというもの、音沙汰もないのだ。



レイズ「はぁ…早く帰って来ないかな…、アントラ様……。」


レイズがアントラを心配していた

その時、屋敷の玄関から扉が開く音が。



レイズ「この音は……アントラ様だっ!!」



レイズは大喜びで、玄関に向かって走っていく。



レイズ「アントラ様ーーっ!!おかえりな……さ……い……!?」


アントラ「…ただいま、レイズ。寂しかったか?」



レイズ「…アントラ様!?その子っ!!」



レイズは、驚きながらもアントラの隣を指差す。

横にいたのは、見たことある顔が……。



アントラ「あぁ、向こうに行った時に再会してな、【魔女裁判】にされる前に拐って来た。」


レイズ「拐って来たぁ!?な、なにしてるんですかぁ!?」


アントラ「何って…この子を助けただけだぞ?」


レイズ「いやいや…そういう事ではなくて…(焦っている)」



アントラ「…まぁまぁ…。とにかく、今日からこの子は私達と一緒に暮らすから。仲良くやってくれ、レイズ。(微笑む)」



レイズ「…ところで、アントラ様……。1つお伺いしたいことが……。」


アントラ「…ん?なんだ?」



レイズ「…そのっ…家族になるための手続きは、なされたのですか??」



アントラ「してないが、何か問題なのか?」


レイズ「……。(呆れる)」



こうしてアントラとレイズ、そして少女を加えた3名で

新たな生活を始める事となった。

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