滅亡と生き残り

 その後もしばらく探索していると、部屋の一室が光っているのを見つけた。

 恐る恐る行くと、そこには30代後半ぐらいの人が座っていた。

「誰だ?」

初めて見つける人に少年は心踊らせた。

「僕は南!君は?」

「佐藤だ。君もまた生き残りか。」

「ねぇ、僕と一緒に暮らさない!?」

「断る」

「なんで?」

「俺はここで商売をしているからだ」

「他に誰か来るの?」

「……いや、来ないな」

「なら――」

「だが、君と暮らすなどお断りだね。ガラクタぐらいなら売ってやろう」

「僕お金持ってないよ?」

「ガラクタがあったら買い取ってやるよ。」

「なら、これ」

少年が渡しのはさっきの地下室で見つけた日記だった。

「……日記か?100円で買い取ってやるよ」

「ありがとう」

「この100円って他でも使えるの?」

「さぁな」

しばらく滞在したあとに少年はまた別のところへ向かうのだった。

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