出会って5日目

30つ目の友情

 「ねぇ後悔ちゃん、後悔ちゃんって青春に何か後悔があるの?」土日明けの月曜日、放課後にいつもの公園の植え込みの陰に座って彼女に問いかける。「は?急に何?」ヤンキー座りをした彼女が不機嫌そうに聞き返してきた。

 「いや、Tシャツの文字とか。学校の話をしたがらないのとか。」「このTシャツはデザインが好きで着てるの。観光に来た外国人が変な日本語書いてあるTシャツ着てるのと一緒だろ!」と返された。彼女のセンスはそれよりダサいと思うんだけどな。

 「誰がファッションセンスのない女だよ!ガキのくせにお姉さんのファッションに口を出すなよ!」と少しの機嫌の悪そうな後悔ちゃん。前にお姉さん扱いされたくない的なことを言ってなかったっけ?こういう無責任なところは、お母さんにすごく似ている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る