6つ目の友情

 「あの、おね、後悔ちゃんが亡くなったのって18才の時なんだよね?」ベンチに座り直しながらそう質問すると「そうだけど、それが何?」と不機嫌そうな返事が返ってきた。頬をぷくぷくと膨らませてふてくされている彼女に「なんで亡くなったの?病気とか?」と先ほどからずっと疑問に思っていたことを思い切って聞いてみる。「あ~っ。」っと明らかに表情を歪めた彼女。もしかして聞かれたくなかったのかな?でも、彼女のこと知りたいし。そんな思いをこめて彼女の目をじっと見つめる。すると、彼女がゆっくりと重い口を開いた。

 「自殺だよ。」

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