3つ目の友情
彼女の見た目(足首が透けていること)や発言からなんとなく彼女がこの世の者ではない気がしている。思いきって「後悔ちゃんは何者なの?」と質問してみると、フフッと笑ってから「キミの想像の通りだよ!」と答える彼女。どうして僕の考えていることが分かるんだろう?と思っていると、「キミの視線や態度でなんとなく分かるよ~。」と言われた。
「そういえば!さっき僕に向かって見えるのか聞いてきたけど、見えない人もいるの?」ともう1つの疑問をぶつけると彼女は笑顔でうん!とうなずいてから「見える人に出会うのって大変なんだよ~。それに、見えても無視する人とかもいるからさ。」と説明してくれる。
「無視?なんで?」と呟くと、「わたしが悪い霊だと思ったんじゃない?」と自嘲した。思わず「後悔ちゃんが悪霊なわけないじゃん!」と大声を出すと、後悔ちゃんはまた一瞬目を見開いた。その後、明るい表情に戻って「そうだよね。ありがと!」と笑った。
「後悔ちゃんはどうしてここにいるの?」公園のベンチで彼女を見上げてそう尋ねる。幽霊なら病院とか墓場とかそういう場所にいるのでは?と思ったのだ。「ここってさ、青春してそうな奴がたくさん来るんだよね。」僕の方を向かずに遠くを眺めてそう答える彼女。「後悔ちゃんは青春してそうな奴が好きなの?」と聞くとこくりとうなずいた。
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