09 自己紹介

 宴会を開けそうな程に広々とした畳の間での出来事だった。


 今日から暫くの間、この広間で生活を共にする彼女たちに、改めて自己紹介をして貰おうと思ったのだが、其処で彼女たちに名前がない事と、心刀を具現化出来ない子がいる事が判明したのだ。


「え? 刀呼び出せない子がいるの???」


 僕の前で大人しく座っていた、”大人しい派閥”の心刃たちがこくりと頷く。


「ずっと遠くの方で風が荒れてる」


「台風っすかね? こっちに来なければ良いんすが」


 何やらきゃっきゃと騒がしい声が聞こえて振り返ってみると、じっと見て来る系少女を筆頭に、やんちゃ派閥の子らが廊下の欄干に噛り付いて、眼下に広がる茜色の絶景を眺めていた。


「……あんまり際に寄っちゃダメだぞ、落ちちゃうからな」


 いい子ちゃん勢に向き直る。


「心刀が呼び出せない子はどれくらい居るの?」


 互い互いを確認し合う良い子ちゃんたち。その内一人が手を上げ、釣られる様に手を上げる者がちらほらと現れた。


 最後に、どの派閥からも距離を置き、広間の隅で孤立して座っていた子も手を上げて、結果、殆どの子が心刀を具現化出来ない事が分かった。


 いい子ちゃん勢の中で心刀を取り出せるのは、僕にグループ分けの条件の確認をして来た生真面目そうな心刃だけの様だ。


「マジか……」


 これは予想外だ。

 てっきり、心刃は生まれた瞬間から心刀の取り出し方を直感的に理解している物だと思っていたのに。


「……取り敢えず心刀見せて貰っていい?」


 生真面目ちゃんに尋ねてみると、彼女は少し考える様な間を挟んだ後に頷いてくれた。


 両手を持ち上げた彼女の掌に忽然と現れる一本の刀、その刀は反りがない短めの代物だった。


 鞘から抜いた刀身の長さは40cm強になりそうだ。脇差くらいの長さがある直刀は忍者刀の様に見える。かっこいい。


「おぉ……流石浪漫種族、空想刀まで存在するのか……」


 柄は柄巻(柄に巻かれた紐)も鮫皮(柄巻の下にある、柄に被せたエイの革)も真っ黒。



 鍔と縁頭ふちがしら(柄の両端を保護する金具)や鐺金具こじりかなぐ(鞘尻の金具)は黒焦げた様な擦れた銀色で、鞘も黒くて石の様な質感をした光を反射しない色合いをしている。



 鞘の鯉口(鞘の入り口)側にある、栗形くりかた(下緒を潜らせる為の部位)の左右を囲う形で巻いてある黒の下緒さげお(使用法と由来に所説ある便利紐)は忍刀らしく長い、鍔も大きく角ばっており、やっぱりこれは忍者刀の類に見えた。



 しかし目釘めくぎ(柄と刀身を固定する釘)と目貫めぬき(元々目釘の上にあった物、後に分離して装飾品になる。柄を握った際の滑り止めの意味もあると言われ、握る位置に合わせて柄の表と裏で位置が違う)だけは金の装飾になっている。


「……さ、触ってみても良いですか?」


 お願いしてみると、生真面目ちゃんが僅かに緊張した雰囲気を帯びて、僕と刀を間で視線を繰り返し行き来させた。


 そうして逡巡する様な間を挟んだ後に頷く。


 気付けば良い子ちゃんチームと僕を取り巻く辺り一帯に僅かな緊張感が走っていた。


 なんの緊張感なんだこれは?


 でもまぁまぁ良いだろう、そんな事より今は心刀だ。


 お触りの了承を得られた忍者刀を手に取る。

 刀は生真面目ちゃんの手から離れても消えなかった。


 ワンチャン彼女の手から離れた瞬間霞の様に消えてしまうかな? と思ったが、そんな事は無い様だ。


 どうやら、刀の具現化を解くか否かは心刃の意思で決める事が出来て、それは心刃が心刀に触れていない状況でも可能な様だ。


 鯉口を切り(鍔を親指で押し上げたり等して、はばきで鞘に固定された刀身を浮かす行為)、刃を上にして刀身が鞘に触れない様気を払いながら忍刀を抜いた。


 鞘を彼女に返して、柄を両手で持つ。

 立てた忍者刀に反りはなく、真っ直ぐ真上に伸びていた。


「刃文は真っ直ぐ、質実剛健!」


 真っ直ぐきっちりかっちりとして、装飾等の無駄も省いた様に見える生真面目ちゃんの心刀には、彼女の生真面目そうな気質がしっかり出ている様に感じられた。


 満足するまで刃を観察した後に、鞘を預けて貰い、刀を鞘に戻して、鍔を親指で抑えつつ心刀を真面目ちゃんに返す。


「ありがとう」


「……はい」


 ほっとした様に一息吐いている真面目ちゃん、もしかして心刀を奪われると思っていたのか?


 しかし良い物が見れたな、長年体が求めていた栄養素を漸く摂取出来た気分だ。


「いやー、なんか今日はもう満足だっ これでお開きかぁ?」


「え……」


「……違ったわ、心刀を出すコツとか訪ねたかったんだ」


 生真面目ちゃんに”何かある?”と尋ねてみる。


「はい。えっと、よく言われていた方法ですが、困難に立ち向かった時に出せる様になります」


「なるほどそう言う感じか……生真面目ちゃんはどんな切っ掛けで具現化出来る様になった?」


「生真面目ちゃん……私の場合は……」


 と区切って少し俯き、少しの間を挟んで口を開く生真面目ちゃん


「友達を庇って、班長から叩かれた時に」


「班長? ……管理者側だった心刃?」


 生真面目ちゃんは頷いた。

 そう言う感じか……これは各々の個性次第で、心刀の具現化に至るまで相当時間を割いてしまいそうだな。


 取り敢えず目先の目標は心刀の覚醒に変更して、状況次第で試合は延期するか。


 両手を打ち鳴らしてやんちゃ野郎どもを呼び寄せる。


 すると案外素直に集まって来たやんちゃ軍団、そうして背後と前方をやんちゃ軍団と真面目軍団に囲まれてしまう。


「予定変更です。取り敢えずは全員心の刃を具現化出来る様になりましょう、試合は状況に応じて延期になるかも知れません」


「既に取り出せる奴はどうするんだ」とはじっと見て来る系少女の質問だった。


「うーん」


 出来れば全員一斉に鍛錬のスタートを切らせたかったけど、その為に上を目指せる子の成長にストップを掛けるのは嫌だ。


 でもスタートライン位は同時に切らせないと、出遅れた子達のモチベーションが一生上がらないかも知れない。


 それはそれで嫌だな。


「うーーーん……GOで、既に心刀を取り出せる奴は先の修行を進めちゃいなよ、突出出来る者は更に上を目指すべきだ」


 若干一名(じっと見る系少女)が”おー”と今一やる気が感じられない声で喜び、それ以外がちょっと微妙そうな反応を見せる。


 いや、生真面目ちゃんも分かり難いが少しドヤ顔だ。


 するともしかして……この二人以外全滅?


 これは……長くなりそうだぞ。


「じゃあそうだな、みんなの事を覚えたいから自己紹介……は出来ないから、みんなは普段お互いをどう呼んでたの?」


「ば、番号が、あって……」とは滅茶苦茶恐れそうな子


「私語厳禁でしたっ」とは何やら髪がやたら長い小柄な子


「そんな事はどうでもいい」とはじっと見て来る系少女の言だった。


 じっと見て来る系少女をじっと見返す。

 ”なんだ”とでも言いたげに見返して来るその面を指差してやった。


 すると寄り目になる”指先をじっと見て来る系”心刃。


「じゃあこう言うのはどうだ? 名前はお前たちが一人前になった時に付ける、その名前にはお前たちの力や功績を示す意味を込めるんだ。それを心刃の文化としよう」


「……おー」


 指先を更に心刃へ近づけてぐるぐる回す、すると”指先をじっと見る者”の目もぐるぐると回転し始める。なんか催眠術を掛けてるみたいだな……


「それまでの呼び方は……うーん、そうだな、名乗りたい名前がある者は好きに借りの名を名乗れば良い、それが無い場合は、心刀を取り出せたタイミングで僕が付けるよ」


「なんで刀が取り出せた時?」


「師匠は取っ掛かりがない所から考え事をするのが苦手だから、いきなりピッタリの名前を絞り出せとか言われても無理です。そしてお前の仮名は野太刀だ」


「勝手に付けられた」


「仮名は自分で考えるか?」


 寄り目ぐるぐるちゃんは首を左右に振った。


 そして記念すべき一人目の仮名が決まった。


 褪せた灰色の短髪に灰色の瞳をした、ぼんやりしているけど意志も強そうな雰囲気がある小柄な心刃は、今後野太刀の仮名を名乗る事となった。


 生真面目ちゃんに向き直る。するとちょっとだけ姿勢を正した生真面目ちゃん、その面持ちは少しだけ緊張している風にも見えた。


「名前は自分で考える?」


 生真面目ちゃんが首を振る。


「お願いします」


「うむ、ではお前は忍だ」


 はいと応えて頭を下げた生真面目ちゃん。

 肩甲骨の辺りまである菫色味が強い黒髪を持ち、群青色の瞳をした彼女は、今後忍の名を名乗る事となった。


 周りの心刃らに広く呼び掛ける。


「名乗りたい名前があったり思い付いた者は僕にも教えてくれ、そう呼ぶから」


 心刃達が返事を上げたり頷く、反応が得られない者もあったがまぁ理解はしているだろう。


 野太刀が”師匠の名前はなんだ”と尋ねて来る。


「東に名高き森人の末裔、牙のハバキリとは我のことです」


「牙のハバキリ」


「かっこいいだろう? 僕は東で名高い牙の末裔なんだぞ?」


「ださい」


 ふと、野太刀さんと無言で見合ってしまう。


 両手を上げて野太刀を威嚇してみる、すると野太刀が部屋を飛び出して何処へ逃げて行った。


 よいしょと立ち上がる。


「それじゃまぁ、サクっと恐怖体験に抗って覚醒して貰おうかな?」


 みんなにも”立て立て”と言って、広間から出て行く。


 しかし心刃らの気配の動きが悪かった。その事に疑問を覚えて振り返ってみると、何処か余所余所しい雰囲気で畳を見下ろし、付いて来ることに躊躇っている心刃たちの姿があった。


「どうしたんだいお通夜みたいな雰囲気を出して?」


「朝食食べてない」


「ん?」


 振り返ってみると、すぐ近くから僕を見上げてくる野太刀の姿があった。


 逃げるふりをして、廊下を出てすぐの角に隠れていた野太刀。この子はちょっと構って属性がある子なのかも知れない。


「お腹減った。まだ何も食べてない」


「……ふむ」


 修行の前にある筈の朝食タイムを要求するか。


 懐を探ってみる、すると出て来たパサパサでボロボロの甘食。


 それが何時の物なのかは記憶にないがまぁ食べられない事もないだろう。これを野太刀に与えてみた。すると秒で甘食をはたき落とされてしまう。


「それ存在を忘れてた僕のおやつ……」


「そっちじゃない、もう一つの食事」


「もう一つ? ああ、その設定の話しか」


 不意に接近する気配を感じて足元を見下ろすと、落ちた甘食を拾ってもそもそと食べている小柄な子がいた。突然野太刀が脛を繰り返し蹴って来る。


「痛い痛い、なんだよ今度は」


「私の食事は蹴りから」


「そんな風邪の症状みたいに……それでお主はだれ?」


「むむむむんむむ


「分からないしよぉっ と言うか本当に蹴る必要があるの?」


 ゲシゲシと蹴って来る野太刀は至極真面目な無表情をして頷いた。


 どうにも嘘は言ってなさそうだ……


「もしかして全員決まった接触方法があったり?」


「ある」


「あるのか……」


「こうやると胸のイライラがスッとする感じある。あと何か満ちる。体が軽くなって生きる事に前向きになれる」


 蹴りでオキシトシンを摂取する生命とは?


 流石に”理想”を追い求め過ぎだろう、過去の転生者さんよぉ……


 師匠を足蹴にしてくる弟子は一旦放置して、畳に座り込んで甘食をもくもく食っている子を見下ろす。


「……因みにお主の食事はなによ?」


「んぐっ だっこです」


「あら其れは可愛らしい」


 此方へ両手を伸ばして来た子を抱き上げて、軽く一飛びして抱え直す。


 大人しく抱かれて甘食を食らっている子は、どうにもこうにもだっこされ慣れている印象だった。こっちも本当にこのやり方が適した心身健康法っぽい。


「君髪の毛すごく長いね、それ修行する時邪魔じゃない?」


「んぐんぐんぐ」


「……まぁ、髪型程度何でもいいか」


 足蹴にしてくる野太刀も好きにさせつつ他の心刃らへ向き直った。


「もしかして、みんな心中結構ざわざわしてたり?」


 元気に手を上げる者だったり頷く者だったり、恥ずかしがる反応だったり顔を青くする者だったり、本当に色々な反応を見せる面々。


 どうしよう、其々の健康法を尋ねるのが怖くなって来たんだけど。


 特に顔を青くしている若干三名、どんな健康法なら顔が青くなるって言うんだ。


 その内の一人であるシノブへ目を向けてみる、たじろいだ彼女は逃げ場所を探すみたいに左右を確認し始めた。すると隣にいた者達から顔を逸らされてしまうシノブ。


「……シノブよ」


「はっ はい……」


「お主の健康は何処から?」


「……ビンタから」


 思わず額を抑えてしまった。そりゃ青くなるよ、だって師匠をビンタするんだもの……平然と脛を蹴り転がして来る野太刀が異常なだけだ。


「それはビンタならどこでも良いの?」


「…………」


 シノブは頷いた。

 顔じゃなくて良かった、救われた気分だ。


「じゃあシノブもちゃっちゃと発散しちゃいなよ、修行の前に雑念挟みたくないし」


 頷いたシノブが俯き加減でぬるりと近づいて来て、ノックするみたいに腕を小突き始めた。知らなかったな、ビンタって拳でも良いんだ?


 他の者共へ向き直る。


「お前たちはなんだッ」


 お行儀が良い子が力強く挙手する。のでその者を指差した。


「ならばお前だぁッ」


「だっこッ」


「よしこいッ」


 駆けてジャンプして来た元気っ子を、甘食モソモソとは反対の腕で抱き上げる。


「被りもあるのか……他にだっこの者は?」


 は居ない様だ。


「蹴る者」


 も居ない……と見せかけて、顔を青くしていた勢の二人目、広間の隅で孤立していた子が腕の接続部分が外れるんじゃ無いかと思う位に手を震わせながら挙手した。


 よりにもよってあの子がその方法か……生きるのが大変そうだな……なんか一番同情してしまいそうだった。


「……怒らないから蹴っちゃいなよ、辛いんだろう、分からないけど」


 俯いたまま頷いた子が、みんなの輪を避ける様に大回りしながら此方まできて、足先を控えめにぐりぐりと踏みにじり始めた。


「ビンタの子」


 状況的に後一人いる予感を覚えながら尋ねてみると、案の定顔を青くした三人目の子が手を上げた。


 その子は確か、山門で発言した時に、他の子達から注目されたのを感じ取って声が小さくなっていた子だった。


「うむ、怒らぬから好きに解消しなされ」


 肩を強張らせていた子が、ほんのりほっとした様子で頷き、シノブの隣に並んで腕を小突き始めた。


 そっち側の腕ばっかりダメージを蓄積されるとバランスが悪いな。


 何だかんだで計6人が各々の健康法を実施していた。


 後残っている3人を眺める。


「じゃー……そこの一番年長さんっぽい子、お清楚そうな」


 まさか自身が当てられるとは思っていなかったのか、心刃らの中では一二を争うくらい背の高い子が緊張した様子を見せる。


「お主はなんだ?」


「あ……は、ハグ……です」


 と言って恥じらった様子で俯いてしまう清純そうな子。


 どうしよう、この子だけ反応がガチっぽく見えてしまう。まだ幼いのに。


「そう……甘食さん? もうだっこは大丈夫か?」


 見下ろして尋ねれば”はい”と応えた子を畳に降ろした。


 そうしてハグの子を呼び寄せ、空いた場所で心身のケアをして貰う。


「他にハグの子」


 一人手を上げた。


「もう一人いたか……」


「いやー申し訳ないっす」


 語尾がすっすの子だ。

 雰囲気的にもサッパリした性格をしていそうで好印象、この子は余り手が掛からない予感がする。


 礼儀正しい元気っ子にも確認を取ってだっこを解き、空いたスペースですっすにもケアをして貰う。


 これに伴い背後に移動した腕小突き勢は、脹脛を未だに蹴っている野太刀と並んで背中を小突き始めた。


 残った子に目を向ける。

 面を逸らして床の方を見下ろしているその子は、一見しただけでも引っ込み思案が露見する姿で、そわそわイジイジはじはじしていた。


 清楚そうな子と並んで、9人の中では一二を争う程背が高いのに、根っこの気弱さが透けて見えるその姿は、怒られる事を恐れる大型犬の様だった。


 コミュ障の子と並んで、この子には手を焼くかも知れない。


「うーむ……どんな感じか聞いても?」


「ぅ……」


 大きな弱虫が更に俯いてしまう。


「言いたくないの?」


 弱気な子は頷いた。


「良し分かった。じゃあ聞かないから好きに解消しちゃってよ」


 頷いた子がいそいそと近づいて来て、何もない所で躓きながら、その恥で泣きそうになりながら目の前まで来た。


 そしておっかなびっくり手を取って来ると、人差し指の第二関節辺りを食んで来る。


「…………」


 解消法が噛み付き……やっぱり犬かな?


「よし、じゃあこれが終わったらみんなで恐怖体験だッ」


 距離が近い為か、心刃たちの身が強張る気配が直に伝わって来る。


「だからどうしてお通夜みたいな雰囲気になる……覚醒する為に必要なんだから仕方ないでしょう。勇気を出しなされ」


「勇気ってなんだ」


「ちゃんと考えると難しいこと聞くの得意だなぁお前」


 彼女らの日課が終わるまでの慰みに、難しい事を聞いて来た野太刀に勇気とは何かを思いつくまま説いて行った。

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