第6話 これからの話
「さて!
話をしようか!」
そうロアスが言うと、
「かしこまりました。」
と、土下座したまま了承する令嬢。
それを見てたメイドは、放心状態から復活し主人である令嬢の横に行き土下座をする。
「メイドさん、どうしたの?」
ロアスが、そう聞いた。
「主人が頭を下げてるのに、私が上げるわけにいきません。」
メイドも土下座のしたまま言う。
「話を進めたいから顔上げて。
まずは自己紹介ね!
僕はロアス!
君らは?」
そう聞くロアス、
「私は、武王国家ゲンブ ヒルダウン伯爵家 次女
アルラ・フィ・ヒルダウンと申します。」
「自己紹介が遅れて申し訳ございません。
私は、武王国家ゲンブ ヒルダウン伯爵家 次女 アルラ・フィ・ヒルダウン様の専属メイドのセリナと申します。」
2人は自己紹介をはしたのであった。、
「2人ともよろしくね!
…土下座じゃ話しにくいから座ったら?」
ロアスは未だに土下座を続ける2人に座るように言うと、
「いえ、このままで大丈夫です。
お話を続けてください。」
「メイドが座るのは有り得ません。」
座ろうとしない2人にロアスは、
「お願い座って?」
懇願したのであった。
「そこまで言うのなら、かしこまりました。」
「では、私はお茶の方をご用意します。」
ようやく土下座を止めてくれた。
ロアスとアルラがソファに座って話をする。
「それで?
関係ない僕に敵意を向けたのは何故なの?」
「それは、ロアス様が最初通った時に私たちが盗賊に襲われているのに助けようとせず、通り過ぎようとしたからです。
あれだけの多勢に無勢な状態なら助けるか…、いえ正直に申しますと、我々の為に生命を差し出し我々の役に立つはずと愚かにもそう思っていました。」
「なるほどね。
ちょっと聞くけど、こういう時って助けるもんなの?」
「普通は力が無い者は助けません。
ですが愚かな私はそれでも我々…いえ私のため生命を投げ出しても助ける。
そう考えておりました。
ですが、その考えは間違えていました。
それにロアス様の、進行を止めるとは愚考をしてしまいましたね。
申し訳ございません。」
あまりの令嬢アルラの変わりように少し驚くロアスだが、何故こんなに変わったんだろうと、疑問に思ってたら。
「ロアス様、先程のようなことをやり続けたら誰でも貴方様に逆らうのは愚かだと考えますよ。」
メイドのセリナがお茶を出しながら教えてくれた。
「そうなの?」
「そうです。」
不思議がるロアスに言い切るセリナであった。
「それで大変心苦しいのですが…ロアス様にお願いがあります。」
アルラが申し訳なさそうに言ってきた。
「お願いってなに? 」
ロアスは聞くと、
「その…、周りで亡くなってるメイドなんですが、そちらも蘇生は可能でしょうか?
それに周りが血だらけで少し…いいえかなり気分がいいものではなく…
ロアス様のお手を煩わせてしまうのが本当に申し訳ありません。」
恐る恐るとお願いをするアルラであった。
「出来るよ!
全員を生き返らせればいいの?」
なんてことないように言うロアスにアルラのは驚いたがロアスなら当たり前だろうと思った。
するとセリナがロアスの前に来て、
「同僚達の蘇生を承諾して頂き本当にありがとうございます。」
お礼を言うのであった。
「お礼を言うほどのことじゃないからいいよ!」
簡単に言うが蘇生魔法は誰でも出来る訳では無い。
しかも普通なら何回も使える魔法ではないはずなのにロアスはアルラに対して何回も使ったのだ。
あれだけ使用してもまだ使えるとはいったいどれだけの魔力量で、どれだけの魔法士なんだろうと疑問が尽きないアルラであった。
「じゃあ早速やるね!
でも今回は6人か。
1人1人は面倒だから…。」
何か思案しているロアスをどうしたんだろうと、アルラとセリナは見ていると。
「良し!これだ!
《多元蘇生ーマルチリーアニメイションー》」
新たな魔法を唱えたロアス、すると死んでいたメイド全員が光ってまるで時間が巻き戻されるようにメイド達は全員生き返ったのであった。
――――――――――――――
どうも作者のG.Gです!
今回も短めです。
ロアスの規格外なとこがこれから増やしていけたらと思ってます!
応援いつもありがとうございます!
作者の励みになってます!
本当にいつも皆さんありがとうございます!
よければ☆や♡などの評価も頂けたら幸いです!
朝8時と夜20時の2回投稿してます!
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