第2話 化物

「僕に何か用ですか?」


戦闘してるところに普通に過ぎさろうとする胆力はすごいが、それよりも恐ろしい人達に鍛えられたから当たり前かもしれない。

そんなことを知らない騎士や盗賊に馬車に乗っていた貴族の女性は、


「貴様!平民だな!!

平民なら我々のために1人でも多く盗賊を倒すのだ!!

それが無理なら盾となり我々に貢献せぬか!

平民の義務をせよ!!」


一際目立つ鎧を着けてる偉そうな騎士のリーダーがそう叫べば、


「小僧!

俺たちに協力をすれば生かしてやるし、金をやるぞ!!

こっちが人数多いからな楽勝よ!

協力する気ないなら面倒だがここで死んでもらうぜ?」


盗賊のリーダーみたいなのがそう言ってきた。


「そこの平民!

私は貴族よ!私を生かすために盾となり、少しでも役に立って死になさい!」


勝手なことを言う貴族の女性。

だがロアスは、


「どっちにも興味無いので勝手にしてください。

それじゃ!」


と去ろうとした。

それを馬鹿にされたと感じた1人の盗賊が、


「テメー調子乗るなよ!

今すぐこっ………。」


盗賊が剣をロアスに向けようとした時、盗賊の首が飛んでゴトッと鈍い音を立てて落ちた。


「「なっ?!」」


騎士達も盗賊達も何が起こったかわからずただ驚いた、いつの間にか少年の手には剣をがあり、そして何をされたかもわからない内に1人の盗賊が倒された。

そして、


「「テメー!!コノヤロー!!!」」


と、ロアスに襲いかかろうとしたら。


ザシュッ!

ブシューー!!


また、1人首が飛んだ。

そしてロアスは歩く、目の前に居る者たちを気にすることなく。

ロアスの近くにいる盗賊達は、まるで殺される順番待ちのように倒されていく。

それを見た騎士のリーダーは、


「フハハハハハ!

やるではないか平民!

後で褒めてやろうではないか!

私に褒めるれるのを一生の誉にすればいい!!」


高笑いをするのであった。

思ってもなかった誤算であるが、これで形勢逆転出来ると愉悦に浸った。

だが、騎士のリーダーは確かに誤算をした。

それは、


ザシュッ!!


「えっ……?」


ロアスの近くに居た騎士までも首が飛んだのだった。


「なっ?!

何をしている平民!!!」


我々の騎士のために戦ってると思ってた使える平民が騎士を殺した。


「平民貴様!!

敵が誰かわかってないのか?!

我々を攻撃するとは処刑してや……。」


脅して、言うことを聞かそうとしたが騎士のリーダーはそれ以上言葉が出なかった。

何故なら今また仲間の騎士が殺されたのだ。

そして殺した瞬間の平民の少年の顔が見えたのだが………少年の表情は無であったのだ。

殺すことに何も感じてないのか、ただ興味無く作業のようにまた殺していく。

その顔を見てゾッとしたのだ。

コイツはヤバい…近くに居たらダメだと、直感的に感じたが体が動かないのだ。

まるでヘビに睨まれたカエルのように、それは騎士だけではなく盗賊達も感じていたのだ。


「あいつはなんなんだ?」


ザシュッ!……ザシュッ!


あの小僧が通った後は等しく全員首を飛ばされて殺されてる。

今もまた仲間が殺された。

そして近くにいた騎士もまた殺された。

攻撃をしても避けられる。

同時に攻撃をしても避けられる。

どうやって避けてるかも見ててわからない。

気づけば仲間が斬られており、意味がわからない、そこにいるはずなのにまるで幽霊の如く消えたり現れたりとするのだ。

この場は不味いすぐに逃げなければ。

盗賊のリーダー逃げようとしても身体が動かない。

本人は気づいてないがロアスの底知れない力に恐怖しずっと震えているのだ。

もちろん他の盗賊や騎士達もだ。

何とか動ける者は攻撃するがすぐに殺される。

恐怖で動けない者も等しく殺される。

そして騎士と盗賊のリーダー達は同時に、


「「ば…化物……。」」


そう思うのは無理もない。

また1人と殺された。

盗賊は40人近くいたのが今では14人程で、騎士にいたっては3人だ。

化物が通ったあとは血の海が広がる。

恐怖で逃げようとしてた者は、走り出した時にはもう斬られている。

何をしても逃げることは出来ない。

ロアスは終始無言だった。

また1人と殺しているだけだった。

何を思って殺しているのであろうか。


(何でみんな反撃しないんだろう?

近づいて来たらまず攻撃じゃないの?

一応攻撃しようとしてるけど遅すぎるし…。

それに、立ってるだけなら木と一緒だからすぐ斬ってるけど…。

あと、逃げようと動いてる人はあれではダメだね。

すぐバレるように動くんじゃ斬ってくださいって言ってるのと同じだよ…。

やっぱり面倒なだけだったなぁ……。

面倒臭いなぁ…。)


斬ることになんの躊躇いはない。

面倒、ただそれだけの感情しかなかったのである。


ザシュッ!


そしてまた1人、首を飛ばす。

気づけば騎士と盗賊は残りリーダーな2人になっていた。

2人は恐怖で動けないながらもお互いにちょっとずつ近づいていたのだ。

だから今すぐ隣にはリーダーがいるならやることは1つ。


「おい!平民こいつを殺せ!

そうすればっ………」


騎士のリーダーの首が飛ぶ、


「小僧よくやったこれから俺たちはなっ……。」


すべてを言い終わる前には、盗賊のリーダーの首も飛ぶ………ロアスが近づいて来たので何とか話をしようとした2人だがすでに2人の命は終わっていた。

誰も生きてはいない、全員ロアスに殺されてたのだ。

周りは血の海で一切の傷を負っていないロアスだけが佇む…。

最後のリーダーを倒したロアスは、


「ふぅー!終わったァ!!

本当にめんどくさかったなぁー…。

というか、何で皆は逃げなかったんだろう??

勝てないってわかってれば誰か囮にしてでも逃げればいいのに…。

それに話す前に倒せば何にも話を聞かなくていいのになぁ……。」


そう言ってるロアスだが騎士も盗賊も実は囮にして逃げようとしてたが、尽くロアスが気付くまでもなく圧倒的に倒していたのだ。

もちろんロアスは気づくわけもなく不思議そうにするだけであった。


「さてと、確かあとは馬車の中にいたなぁ…。

貴族だからこいつらより面倒臭そう……。」


ロアスは愚痴りながら馬車に近づき、そして…ドアに手をかけた。


――――――――――――――――


どうも作者のG.Gです!

ロアスの理不尽な強さで一蹴です!

こんな感じでロアスの規格外の一部を出して見ました!

また次は偉そうな貴族女性です!

お楽しみに!!


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