間話 残った者たちの秘密①
「ロアスが旅立ちましたね…。」
「そうだな、あんなに小さかったのに…あの奇跡から15年かぁ…。」
「えぇ…、本当に早かった15年でした。」
「じゃあ見送り出来なかった組を待ちますか!」
「そうしましょう。
説明もしないといけませんからね。」
ロアスが見えなくなるまで見送った2人は家でゴッちんとフェリシアを待つことにした。
ーーーーーーー
ロアスが旅立った次の日
「ロアスちゃーーーーん!!♡
ただいまーー!!♡
あなたの大好きなお姉様が帰ってきたわよー!!♡♡
ねぇ聞いてよー!
上でとっても嫌なことがあったのよ…。
だから癒しをちょうだい♡
………あれ?」
どこからともなく現るフェリシアであったが、家が何か雰囲気がいつもと違いおかしいとすぐに感じ取った。
嫌な予感がした、女神の直感であろうか、すぐにレンとシンヤ探した。
2人はすぐに見つかりそしてフェリシアは、
「2人とも、ロアスちゃんが居ないようだけどどうしたのかしら?」
「フェリシアですか、お帰りなさい。
ロアスは昨日旅に出ましたよ。」
「よぉ、お帰り。
旅に出る時のロアスはカッコよかったぜ!」
何でもないように言う2人だが、
「何で旅に出したのよ!!
ロアスちゃんはまだ15歳よ?!
あと100年ぐらい育てなきゃダメじゃない!!
今から追いかけて戻さなきゃ!!」
と、慌てて追いかけようとするフェリシアであったがレンとシンヤが、
「止めなさい駄女神、ロアスはいずれ旅立つはずでした。
成人の15歳で旅に出したんですからロアスを信じないでどうするんですか?
それにロアスは我々みたいに長生きは出来ないんですから100年なんて無理ですよ。」
「そうだぜ駄女神、遅かれ早かれだったんだからな。
それにお前とゴッちんが絶対止めるって分かってたから、居ない時に旅に出るようにしたんだしな!」
辛辣なことを言う。
「駄女神、駄女神って本当のこと言わないでよーーー!泣
あなたちに言われなくてもわかってるわよーーーーー!!泣
せめてお別れ言いたかったのにーー!!泣」
「「はぁ…。」」
フェリシアが泣いてしまったが2人はため息しか出ない。
ーーーーーーーー
一頻り泣いて騒いで落ち着いてきた、フェリシアであったが…。
「それで本当の理由はなんなの?
私とゴッちんが止めるから居ない時に旅立たすのはわかったけど、それだけじゃないんでしょ?」
どこか確信があるようにそう2人に質問をしてフェリシアである。
「…そういう勘がいつも働いてれば駄女神って言わないんですけどね。」
「本当にな、やらかす前に何で勘が働かないんだ?
そうすれば俺たちもあんなに苦労すること無かったのによ。」
「うるさいわね!
いろいろとあなた達に迷惑をかけてるのはわかってるわよ!!
だから駄女神呼びを受け入れてるじゃない…。
それで?
理由は何なのよ??」
少し間を空け2人は理由を話しだした。
「…破壊の神が近いうちに蘇るかもしれません。
そうなれば戦いが嫌でも始まってしまいます。
たぶん、じいちゃんも気づてたのでは?」
「俺たちがロアスを急に旅立せたのはその戦いにロアスを巻き込みたくないからだ。
それにじっちゃんに呼び出されたフェリシアなら何となくわかってんだろ?」
「主神様をじいちゃん呼びするのあなた達2人は相変わらずね……。
えぇ、主神様も今この世界がまた混乱に陥る可能性があると思ってたわ。
モンスターの活性化に魔怪獣の増加もその兆しだそうよ。」
「やっぱりそうでしたか…。
ゴッちんにもこの山のモンスターが暴れないようにする為、山全体を回ってもらってます。
一応この山のトップですからね。」
「愛の女神からすると混乱の世はなるべく避けたいんだけどね…。」
「あなた【愛】の女神じゃなくて、【規律と輪廻】の女神でしょうが…。」
フェリシアは規律と輪廻の女神より愛の女神の方が良かった。
「その規律の部分でミスしまくって俺たちがフォローする羽目になるんだけどな。」
シンヤがそう言うとバツが悪そうにフェリシアは言う、
「悪かったわよ…。」
「その中でもステータスで種族を見れなくしたってのが本当に困りましたよね?
誰が何の種族かわからず、簡単に国とか重要機関にスパイが入り込んで戦争ってのもありましたからね…。」
「ぅぅう…ごめんなさいぃ…泣」
「でも何故そうしたかの理由は立派だぜ!
種族による差別を無くし皆が種族なんて気にせず仲良くなれるようにって気持ちは素直に褒めるよ!」
「シンヤちゃん!!ありがとうぅぅぅぅ!!!泣」
レンの言葉に涙しシンヤの言葉で別の涙を流す。
忙しい女神であった。
「まぁ結局はいろいろ問題に発展したので私が種族を、わかるようにする魔道具を開発したあと、シンヤが残党退治に奮闘してようやく解決したんですけどね。」
「迷惑かけてごめんなさぁぁぁぃぃい!!泣泣
私は駄女神ですぅぅぅ!!泣泣
ぅわァァァァァーーーん!!泣泣泣」
落として、上げて、叩き落とす。
見事に撃ち落とされたフェリシアは泣くしかなかった。
_______________
みなさん作者のG.Gです!
フェリシアの扱いがレンは雑ですね笑
2章前の間話を2話ほど投稿します!
その後から2章なのでよろしくお願いします!
応援いつもありがとうございます!
作者の励みになってます!
本当にいつも皆さんありがとうございます!
よければ☆などの評価も頂けたら幸いです!
朝8時と夜20時の2回投稿してます!
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