第15話 旅立ちの前に
急に旅に出ろと言う2人、何故急に旅に出ろって言うのかそれに何の脈略なく言ってるいるので理解に苦しむロアスである。
こんな有無言わせないようなことは今までなかったから余計にわからなかった。
「納得してないのは重々承知してます。
理由は3つ、
1つは先程も言いましたが成人したからです。
成人しているのであるならば1人で生活も出来るようにならないといけません。
(本当は旅に出さずにずっと手元に置いときたい!)
2つ目は私たちやゴッちんにあの駄女神だけに育てたられたら、偏りを持ってしまうからです。
それだといくら強くなっても本当の意味での成長は出来なくなるからです。
(強さならいくらでも教えられるから旅に本当は出したくない!)
3つ目がここに居るとロアに友人や恋人などがこのままでは出来ないからです。
ここでは私たちしかいませんので同年代の子に会う機会がないでしょう。
(ロアスにずっと友人など出来なくてもいいからここにずっと居て欲しい!)
という理由からここらで旅に出してもいいんじゃないかとシンヤと話したら同意してくれました。 」
言ってることはもっともだが今何か副音声的な物があるような気がする。
そしてシンヤが、
「急で言って悪いなロア、旅に出したりするのは今のタイミングじゃないと、またずっと引き延ばしになってしまうと思ってな。」
「なるほど、理由も納得出来ました。
ですが2人とも本当に急すぎて受け止めることも出来ない僕の気持ちも考えてくださいよ。」
そう愚痴るロアス、
「確かに急すぎましたね。
ですが私の魔法は教えることが出来ましたしあとは外の世界で磨いて欲しいのですよ。」
「俺の技術も教えてるしある程度の出来事は対処出来るはずだ。
それにいつも言ってるがロアスの力が強ければ利用するやつが出てくるはず、そんなやつらへの対応も覚えないといけないから、外の世界に行くのがいいはずなんだぜ。」
と、レンとシンヤに言われたロアスは考えてみる。
正直いずれは外の世界に行くだろうとは思ってた。
だがこんなに急にだとは予想外過ぎて驚いただけであるので、冷静になれば確かに成人になったタイミングはベストなのかもしれない。
「わかりました。
でも明日って急に言われたらびっくりしますよ。
なんの前触れもなく言うんですから。」
「そこはすみません。
ですが…。」
「そうだな。
急すぎたが…。」
「「ゴッちんとあの駄女神が居ないこの時じゃないと絶対止められるからだ!!」」
「あー。
なるほど何か急に納得出来ました。」
今ゴッちんと女神様はそれぞれやる事があるとかでタイミング良くいない。
ここ最近は過保護過ぎて困ってるぐらいである。
「確かに2人ならまだ早いとか心配とかって言って止めそうですね。
ですがこの傷は大丈夫何でしょうか?
目立つかと思うのですが。」
ロアスは少し苦笑しながら納得し今のうちにしか出れないと悟った。
だがロアスの傷はこの2年間で色々試したが消えることはなかったのだ。
「では、荷物の最終確認をして明日出発ということで。
それとロアスこれをどうぞ。」
レンが1組のピアスを渡した。
「これは?」
「まずは付けてください。」
そう言われてピアスを付けてみると、何と体についた傷が一瞬で消えたのだ。
「えっ!?
消えた??
今まで消えなかったのに!!」
驚いたロアスだったが、シンヤから説明があった。
「ロア実は消えたわけじゃないんだぜ?
前に教えた暗殺術に他の人に変身する方法があつまたろ?
あの時傷がなくなり変身が出来てたからレンに言って傷がない状態のロアに変身すればいいじゃないかって思ってレンに魔道具作ってもらったんだよ。」
「シンヤに言われて皮膚をコーティングするイメージの魔道具にしてみたんですが成功しましたね!」
「父様、父ちゃんありがとうございます!!」
この傷で、後悔はしたこはないがやはり気になってはいたのだ。
いずれ旅に出ても傷がネックだったのだがそれが解消されてロアスは喜んだ。
「さぁ!
あとは出発は明日なので今日はゆっくり話しましょう!」
「朝まで喋るか!」
「ハイ!」
そして3人は朝方まで話をしたのであった。
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どうも作者のG.Gです!
今回は短くてすみません。
次で1章は終わりの予定です!
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朝8時と夜20時の2回投稿してます!
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