第10話 これからのこと、そして・・・

「しごきとは酷い言い草ですね?

私たちは少しだけ厳しいかもしれませんがこれでもちゃんと考えていますよ?」


レンが心外とばかりに言う。


「そうだぜ?

厳しくしているとは思うけどそんなに酷くはないと思うけどな?」


シンヤがそう続く。

ロアスもちょっと前までは厳しいとは思ってたが、今はそこまでとは思っていない。

3人がゴッちんの言葉を不思議に思っているが、ゴッちんから客観的にみてそう思わなかった。

3歳の頃にロアスのステータスを確認した時は一般の子と同じステータスだった。

なので出来る範囲の訓練をするようになったのだがその内容が酷かった。

3歳の子に遊びと称して魔力欠乏になる手前まで使わせたり。

遊びと称して体力がなくなるまで追いかけっこをし、自然に体力を回復したらまた無くなるまで動かす。

これの繰り返しが半年続き、次の段階には完全に体力が無くなったら自分の魔法で強制的に回復させるというのを魔力欠乏までやらせた。

魔力欠乏は大の大人でも辛いのだ、怠けに頭痛と酷い症状となるのに、それを3歳の子に強いるのは告なことである。

では何故それが2人が溺愛しているロアスに可能なのか?

そこはレンの知識と魔法で解決、その辛さをロアスにさせない為に魔力欠乏の手前までやらしたのは怠けだけを感じさせる為である。

完全に欠乏すれば頭痛などが酷くなるがその手前ならそこまで酷くない、少し疲れるぐらいだ。

そしてシンヤとの遊び、これで体力をつけさせなながら怠さをさらに慣れさせたのだ。

次に魔力欠乏までやらした時、レンの魔法で欠乏時の酷い頭痛などをロアスが感じないようにし怠けだけを残すようにしたのだ。

それを毎日していては、ゴッちんから見たら異常だと思うのは仕方ないだろう。

だがそれは3人からしたらもう普通なのだ。

だからこそ今の8歳で強いのは当たり前なのかもしれない。


「まあ皆様がそう言うならそうなんでしょう。

それでは今後やることは耐えれるようにする為の訓練がメインといこと、なら私がすることは皆様が訓練を円滑にするためのサポートになりますね。」


ゴッちんがそう言えば、


「そうですね、それでひとまずいいかと思います。

今やるべきことはロアス生存率を1%でも上げることです。

その1%を上げるのが本当に大変ですが、対策が多いことに越したことはないですからね。


あぁ、それとロアスの食事は栄養バランスももちろんですが、今まで以上に身体作りに適した物をお願いしますね?」


「かしこまりました。」


と、今後の方針が決まった。


「その前にロアス、今のステータスの確認をしましょうか。」


「ステータスの確認ですか?」


レンがロアスのステータスの確認をするという。

実は今までロアスはステータスを確認する方法がわからなかった為したことがない。


「えぇ、確認の方法はそれを見る事が出来る魔道具や鑑定などを使わないといけないのですが、そこは私の魔法でやりますから大丈夫です。

ロアス今から魔法かけますね?」


「わかりました!」


「では、《開示ーステータス・ディスクロージャーー》!」


そう魔法を使用したら、ロアスの前にステータスが現れた。


「これが僕のステータス・・・。」


=ステータス=

名前:ロアス

年齢:8歳

職業:無し

LV:1

HP:75/75

MP:330/330

STR:30

DEX:30

VIT:35

AGI:30

INT:40

MND:30

LUK:25

スキル:基本魔法〔火、水、土、風〕、身体強化、魔力回復

============

「レベルが1なのに普通の中級冒険者ぐらいの数値ですね。

モンスターを倒してないのでレベルは上がってないですからこれからはレベルも上げましょう。」


「ヨシ!じゃあ明日から頑張ろうなロア!」


「はい!!」


ロアスの身体作り変え計画が始まる。


ーーーーーー

ロアスの訓練は今まで以上に苛烈になった。

何度も骨が折れたり血を吐くのは当たり前になるような訓練だ。

溺愛していた子にここまで鬼になれるかとゴッちんは傍目から見て目を覆いたくなった。

何度か挫けそうになったが訓練は続く。

実際ロアスは何度か心が折れてゴッちんに助けを求めゴッちんが庇おうとしたら、シンヤに睨まれ脱兎のごとく逃亡していたのはご愛嬌である。


ーーーーーーー

5年後 ロアス13歳


「今日で準備が完了しました。

ロアスよく頑張りましたね。 」


「そうだぜロアス!

本当によく頑張った!!」


「ロアス坊っちゃま···本当に本当によく頑張りましたぁぁぁ!!」


「ありがとう!!」


それぞれ言葉を言い、約1名?は号泣している。


「では、ロアスも楽しみにしてた。

5年ぶりになりますがステータスを確認しましょう!」


「はい!!」


この5年間1度も確認してなかったステータス。

レン曰く後から見た方が楽しみでしょとのことだった。


「それでは、《開示ーステータス・ディスクロージャーー》!」


________


皆さん!作者のG.Gです!

今回からはステータスも出させて頂きました!

ロアスのどれだけ成長したかお楽しみに!


応援いつもありがとうございます!

☆など頂きけたら幸いです!

これからも頑張って書いていきます!


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