第2話 決意

ハッ


目覚めると、そこはベットの上だった。


「なんだ、夢か」


私は大量の冷や汗をかいていた。まるで、悪夢を見ていたかのような量だった。


頭が痛い。クラクラする。


昨晩見た夢はなんだったんだろうか。

彼はやはり、幻想でただの夢の人だったんだろうか。


     この世には存在しない人   


そんな言葉が私の脳裏をよぎる。


ただの夢にこんな感情を抱くなんておかしい。

夢の人だとしても、なぜこんなに彼を忘れることができないのだろう。

夢なんてすぐ忘れるはずなのに。

夢で会った彼の事が気になって仕方がない。


ムズムズする。あの夢はなんだったのか。

このままじゃ、スッキリしない。

なんとかしてこのモヤモヤを晴らしたい。

そう思い、スマホでネット検索をすることにした。


《夢見る 意味》 ポチッ


『夢とは、現実世界で起きた過去の記憶や直感の記憶をストーリーとなって映像化されたもの。夢はあらゆる情報や記憶を組み合わせ、寝ている間に映し出される。』


ということは、この現実で彼と会った事があって、ただそれを私が忘れてるいるだけかもしれない!


まだ希望はある、、!彼は生きてる、!

死んでなんかいない、、、


彼と夢だけでは終わらせたくない。


思い出せないだけで、絶対会ったことがあるんだ。


この世界のどこかに彼はいる。


さっきから自分の都合のいい解釈しかできないけど、


そうあってほしいから。


だから、私は彼が生きてる方にかける


夢で会った彼は私が生み出したものだったとしても、今の私は現実世界に彼が生きてる方にかける。


私はその望みしかかけない。


私は言霊が宿るように、何度も何度も自分に言い聞かせてた。

 

でも、現実世界で彼をどうやって探せばいいんだろうか。

そもそも、この世にいないかもしれない彼を探す術などあるのだろうか。


夢の中とはいえ情報が少なすぎる。


とりあえず自分の記憶を辿るしかない。


写真やアルバム、あるゆる思い出を振り返るところから始めよう。記憶に関連した視聴覚的な手かがりさえあれば、具体的な記憶の再生が可能になるかもしれない。


夢の中の彼は父のこと知ってたぽいし、父に何か知ってることはないかあとで聞いてみよう。


絶対、思い出して見つけるんだ、!


探し出して、話そう。


まだ話してない話の続きを









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