第3話・町探索2
魔術師ギルドで魔法講座を受ける。土の初心者として魔法を覚えた。
「泥を形にする【固定】と石礫を放つ【ストーンショット】を覚えていればいいですよ」
「レベルが上がるとどうなりますか?」
「レベル3で【プロテクション】を覚え、5になれば【石槍】ことストーンランスを覚えます」
「なるほど」
「まずは【石礫】をうまく当てる練習をしましょうね」
教わることをし終え、ギルド周りをしておく。
職人ギルドで【採掘】、【鍛冶】、【石工】を。狩猟ギルドで【気配遮断】、【解体】、【植物知識】、【調合】、【採取】、【伐採】を覚えた。
それから私は教会へと向かった。初めは土女神ディセント様の教会へ。
「おや珍しい。今日はどういったご意見で?」
「はい。実は女神ディセント様の木像を作りたく、それの販売などのルールを聞きに」
「それは商人ギルドですね。まあ教会が決めていますから問題ありません。お教えいたしましょう」
簡単な物から大きな物までの販売はしっかりされるが、教会お墨付きというのが正式な加護があるものらしい。教会から許可を得た物だけが正式なディセント様の物である。これはお祈りで女神様から許可をいただいているため、教会で決めているわけではないが、手続きにはお金がいる。
「それ以外ですと、子供や職人の練習台として売られている奴ですね。多く売れはしませんが、お土産などで作られてますから、絶対に売れないということはありません」
「ご本人を見ていますが、石像などをモデルにしても?」
「そうか、プレイヤーの皆さんは異世界から来た旅行者ですからね。女神様とお会いになってるんでしたね。どういった方ですか?」
「自分は神様をモデルにしたいと言ったら、ディセント様がネメシス様、プロフェシー様、オラクル様をご紹介していただきました」
「おーそれはそれは。ここにある石像に似ていますか?」
確認したが、んー、空気を和ませる雰囲気というより、凛々しいイメージを受けるね。神様としては間違っていないが、本人と出会った者としてはお堅いイメージを受ける。
素直に感想を言うと、物語などで語られるディセント様らしいですねと微笑んでもらった。
「それ以外が似ているのならいいでしょう。とはいえ、空気を和らげてくれるか……良いことを聞きました。ありがとうございます」
「いえいえ」
「ついでですのでお願いがありますが、いいでしょうか?」
その時、『クエスト:神父のお願い1』が発生した。内容は会った女神の印象を他の教会の人に伝える内容だ。2、3もある。
俺は良いですよと伝える。報酬は神様のお話くらいか、好感度が上がるくらいだろうか? そういうのもゲームの醍醐味だ。
「なるほど、ネメシス様は凛々しくも優しい雰囲気ですか。若者の言葉ではクールビューティーというものもいるが、案外的をいっていたのだな……」
「あっははは、オラクル様の口癖ですね。なんとかっすというのは深く調べられた文章などで分かるんだけど、一般の人にはお堅くされてるからなー。いいこと聞きましたよ」
「物静かで、弓を勧められたのですか。自分の得意武器が不遇なのは嫌なのかな? いやはや、少し弓使いが激減していますからな。少しなんとかできないか、考えてみるのもありか?」
という会話をしてクエストを達成した。ネメシス様は戦闘に関する神様で、他の神を罰するのが役目だから荒くれ者や戦人が崇拝しているらしい。だが冷静な心が無いといかんなとネメシス様の司祭様は言っていた。
オラクル様のところは気楽に笑い、面白い神様だと言っていた。商売の神様だから、うまくやらないといけないらしい。
弓使いが少ないプロフェシー様は、狩人の神様でもあったらしい。これはいかんと弓使いのためになんかできないか会議しますと意気込んでいた。軽く会話しただけだが、それだけで十分のようだ。
ついでだから弓を買うとしたらどこだと聞いたら、ここで買うことを勧められた。お高いのから手ごろなものもある。教えてくれたから矢の束と『初心者:弓矢レシピ』をくれた。ラッキー。
「買うとしたらこれを買うか」
この辺りの木々から取れた木材を使った『緑樹の弓』を買い込む。少し高いがプロも使うからちょうどいいらしい。
最後のすべての教会でお祈りをしてから帰っていく。女神様の像の印象も聞かれたりするので、素直に答えておく。ネメシス様は豪快なイメージだが、物静かだったし、オラクル様はもう少し元気な印象を受けた。プロフェシー様は幼すぎたね。もう少しお姉さんな感じがすると伝えておく。
さてと、次は弓の練習をしつつ、フィールドで探索して木材とか手に入れるか。そのための道具も買い込まないといけない。
次はそのまま買い物。伐採するためのオノ、料理器具、ツボと皿などを買い込む。これが無いと料理はできないらしいからね。
あとは塩、緑砂糖、天然油といった感じだな。調味料は塩以外高かった。種も少し買い込み、練習をするため、冒険者ギルドへと向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます