第2話・町探索1
ゲームの最初の場所は草原が広がっていた。ここは『マイアイランドおはぎ』。自分のアイランドだ。
ディセント様の神像がある中、光の結界でセーフエリアが分かるようになっている。これ以上建物などを広げる際は壁やら柵が必要だ。
手元にあるアイテム。インベントリを操作してプレゼントボックスにある課金要素を回収する。ホームとプラスされた軍資金3000マナだ。貨幣の名前がマナらしい。合計で8000マナ手元に残る。
まずは一軒家を草原の良い感じのところに設置して、裏手に畑と井戸を用意する。井戸はどうやら水系統のアイテムをセットすると、その水を無尽蔵に出してくれるらしい。レアな水アイテムを用意することが勧められているな。
装備品は初心者装備であり、弓の他に三束の『木の矢』が用意されている。これは大切にしないといけない。
波辺の傍にセーフエリアがあり、隣接する形でボートがあるな。あれに乗って最初の町へ移動する。
「ん?」
移動する前に、海の方を見ると氷塊が浮いている。取りに行けるだろうか? 試したところ取りに行けたため、氷をゲット。『氷塊』を三つ手に入れた。レア度少し高い。
「いいとこの水かな?」
島はランダムな要素が高く、強い敵も出る可能性があるため、色々難しい。仲間やクランを作り、招くことを勧められているが、β版はプレイヤー問題が多発した模様。
島で手に入るアイテムの横取り、独占、その他もろもろ。基本仲の良い人か、アイテムを渡す気でないならオープンにするのはやめた方が良い為、そう設定しておく。こうしてボートを漕いで、最初の町へと向かう。
最初の町は『交易都市ミナト』という町であり、多くのプレイヤーが行き来していた。とりあえずここですることを確認する。
まずは冒険者ギルドへの登録。これは無料だから問題ない。その時に【弓術スキル】を獲得するクエストを受けよう。次に職人ギルドに行って登録、それと鍛冶、採掘、石工のスキル確保。次に狩猟ギルドに行って同じく登録、気配遮断、採取、解体、伐採、調合スキルを覚えること。
次に土魔法があるから、土魔法講座を受けに魔術師ギルドへ出向く。これは時間がかかるだろう。プレイヤーが多いからね。
商人ギルドへと登録はしばらく経ってからでいいだろう。売れる物が無いからね。となると、冒険者ギルドに戻って、練習施設で練習する方が良いな。そこなら耐久値と矢を消費することなく、練習できる。
それとミニゲームを勧められていたな。それもこなしてからフィールドで探索だな。
やることを決めてから、行動することにした。冒険者ギルドは人が多く、並びながら登録を終えた。ここまでは問題なく、職人ギルドで登録とスキルを覚えるのも問題ない。
「講師になにか希望はありますか?」
「それなら」
ここで希望する講師によって、追加でスキルや道具がもらえる。自分はゴーグルと初心者ツルハシをもらえる先生を選び、相手してもらった。
スキルは特定の条件をクリアして『能力ポイント』というのを消費する。これはステータス値も上げたりできるから、慎重に使わないといけない。能力ポイントはレベルアップと称号を手に入れたとき、または特別なクエストをクリアしたときにもらえる。
欲しいスキルを開放条件をクリアして、習得した後は狩猟ギルドに出向く。ここでの講師だが、自分は『セバス』さんを選んだ。この人の方が採取、解体のスキルを覚えやすいからね。それと【植物知識】というのが手に入り、薬草などの知識を教えてもらえる。まあ人気のない先生だけどね。
『よろしくお願いしますね』
「はい」
セバスは素肌を隠すように長い服装やローブを身にまとい、顔もスカーフやマフラーなどで隠している不審者スタイルなのだ。ただ村人からの好感度は高く、悪い噂は聞かない。
事情があるのだろう。そう思いながら丁寧に薬草などを教えてもらうる。
『『小薬草』は『下級ポーション』に使用、解毒薬、麻痺回復薬などに使用するので初心者の必要アイテムです。『微毒草』は『微毒薬』が作れるので、斥候の方に人気ですね。遠心分離機が必要ですが『麻酔薬』も作れます』
「そういった器具はどこで買えばいいですか?」
『薬師ギルドに行けばいいですよ』
そんな話をしながら調合のスキルまで解放された。ここで覚えられると聞いたが、セバスさんはお得だな。
『そういえば、あなたは弓を使うんですか?』
「ええ。といっても女神様におすすめされて使おうとしてるので、ぜんぜん知らない武器なんですよ」
『プレイヤーの皆さんはこの世界には遊びに来てるものですからね。女神様はもしかしてプロフェシー様ですか?』
「はい。分かるんですか?」
『弓の使い手では彼女しかいませんから』
そうした話の中で、どうも初心者の弓では子供ラビットすら仕留められず、ベイビースライムも狩れないとのこと。武器屋で『緑樹の弓』を買った方が良いそうだ。少し高いがまあまあ使えるとのこと。
『弓は使い手が減っていますから、上出来な武器は出回っていませんから、職人ギルドでレシピを買って、覚えるのも良いですね』
「そうですか」
糸は『草原平地』の先にあるフィールド。『山岳洞窟』で手に入るらしい。『狩人の森』に行ければいいが、現在『許可証』を持っていないものは入れないらしい。
これはβ版で勝手に奥に行って荒らしたプレイヤーがいるためのようで、これ以上は仕方ないね。いまは草原平地は人が多くて大変とのこと。ボスモンスターはレベル4必要とのことだが、そこまで上げられるかな?
こうして欲しいスキルを開放して習得。良い情報を手に入れて魔術師ギルドへと向かうことにした。
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