分かりみが深い 且つ やっぱ凄え

良い。僕はこういうのめちゃくちゃ好きです。知ったようなこと言うようですけど、物書きする人間にしか分からない、その人にしか分からない、その人しか知らない、その人だけの世界や考え方、文字として現したいものってありますよね。
ほんっっとうに分かります。

んでこういう人物は素晴らしいな。先生の作品読んでるなって感じがして堪らんね。世界観っていうんですか？叙事詩的な表現も上手いですしあたかも頭の中に登場人物を飼っていると言ってもいいくらい、巧みに文や展開を操られている。まじでお手本と言って相違ない。
少なくとも、僕の憧れるところであります。
『女神』と『愚者』かぁ……。
あの女性は分かる分かる、いずれ分かるって男に諭して、救いを与えたみたいな印象を読み終えて抱きました。地獄で二人きりの何者かは分からない人物と男が絆されてきたところでぶつりと切るのも展開構成がほんとに巧み。男に感情移入しかけたところで、ネタバラシって流れが大きく後味と気色に影響を与えてくる。しかも改めてタイトル見ると男を『愚者』って唾棄するみたいに切り捨ててるんですよねえ…。図らずもかもしれませんけど、そこにも先生の力量を感じさせられましたね。

まぁぐだぐだ書かせてもらいましたけど、やっぱ小鳥遊なごむはすげえよ。ほんとに堪らんね。