2024年12月4日。バナナ支離滅裂6

恐竜がこの時代に存在している意味、それを理解するのは到底できませんなぜならば、恐竜は太古の昔に絶滅していると聞いた事があるようなないような気がしていたからです。ゴリラはもしかしてこの恐竜こそがハンターの新の狙いだったのかなと一瞬思いました。しかしそれは違うという事がハンターの驚愕の瞳を見て理解一瞬で理解することが出来たのでした。「恐竜が生きている……だと?」まあそれはそれで置いといて、とりあえず僕はゴリラなのだから、同じ生き物であるし人間だろうと恐竜だろうと関係はありませんでした。しかし関係がないとは言っても同じ生き物だとは言ってもカーストが違うから生き物としての敵味方も違うから、現に自分を襲ってきたという事は相手は恐竜は敵であると断定できるし、それをすくってくれたハンターは味方、現時点ではの話になるけど、そういう立ち位置になるというのは理解できたゴリラの僕でした。だから今後についてどうしようかというのはハンターの意見を聞いてからにしてみようかなと思ったりした。するとおもむろにハンターが何やら機械をとりだした。それはどうやら翻訳機らしかった。生き物の生物の発する声や音から感情を読み取りそれを文字、文章、言葉化して翻訳して意思疎通が出来る生き物であれば出来るようにするとの事だった。僕はとてもおもしろそうだと思い、その機械に話しかけてみることにした。うほうほうほっ。とまずは言ってみた。意味はごきげんよう。といういみだった。するとハンターが「ごきげんようって言っている」とどんぴしゃな事を言っていて、そもそもハンターの言葉を理解している自分は何者なんだ。ただのゴリラのはずなのにと少し、いやだいぶ混乱した。つまり言語を理解している僕はただのゴリラではなく、神なのか。神ゴリラなのか。ハンターが言うとおり。そうじゃなければないとするならばもしかして僕の前世がこのハンターと同じ人間でそして同じ国の人だったと考えるのが無難、妥当ではないのだろうか。僕は考えたところで頭が少し疲れたので一休みしてバナナを食べる事にした。ハンターが見たことのないバナナをすかさず出してきて、僕に取り入ろうと? あるいは友好の証かもしれないけど、を出してきて僕に食べるように勧めた。毒とかは入っていないよなあって一瞬でも命を助けてくれたハンターを疑ってしまった僕は少しだけ自己嫌悪に陥ったけど、すぐに回復した。

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