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同胞 小枝

同胞 小枝という人物_AC01729.pdf

同胞はらから 小枝こえだは私の尊敬する作家の一人である。

彼の作品は決して万人に受けるような作風ではない。


身の上話になるが、私は大学に通いながら小説を書き始めた。

消極的な私は「自分が満足できればそれでいい」という所謂いわゆる「自己満足」で小説を書き始めたのだ。

私の高校の友達は趣味でイラストを描き、ネットに投稿することを始め、

それに触発された私も小説投稿サイトに投稿してみることにしたのだ。


小説を投稿してから三日も経たない頃、喫煙所に行くと一人の男が私に

話しかけてきた。

何を隠そう彼が『同胞 小枝』氏である。

年齢は私と同じくらいなので大変驚いたのだが、今はどうでもいい。

私は彼と意見交換するために彼にキャラ作りのコツを訊いた。


「キャラ作りにおいて心掛けていることは何か?」


彼は言った。


そもそもだ。

この登場人物ならこういう動きや心情を露わにするだろう。

だ。


「でもそれって疲れないんですか?」


もちろん毎回憑依させるのは疲弊するし、作品の更新が遅くなってしまう。

それに、「なんであんなことをしたんだろう」と行動理念が把握しきれない

登場人物も存在する。

だからそういう時はんだ。

だけどとして受け取ってくれ。



私は自身の胸に手を当てて尊敬する彼に最後の質問をする。


「今ここで私みたいな登場人物を憑依させて”私の自己紹介”みたいな文章を

 書けますか?」


















今まさに書き終わったところだよ。

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