第2話 打ち合わせ
「……ということで、こちらの方向でよろしくお願いいたします。」
「……はい゛……わ゛か゛り゛ま゛し゛た゛……」
表紙絵の仕上げに夢中に作業していたら、見事風邪をひきました。
さすがに事務所に向かうのは断念し、ビデオ通話で打ち合わせをすることになった。
ちなみに正解はG〇ogle Me〇tだったよ。
「ちなみにライバーが今日、ここにきているんですけど、自己紹介でもしておきます?」
『え、大丈夫なんですか?』
喉が限界を迎えていたのでチャットで返信をする。
「さすがにカメラはオフにしますよ?」
『了解です。』
マイクとカメラがオフになり、2分くらい待っていたらミュートが取れた。
「初めまして、
!?!?!?
俺は驚愕した。
聞いたことのある声と聴いたことある名前だった。
小鳥遊綾乃。
背中まで伸びた明るい青の髪を持った彼女は、
俺のクラスメートでもあり、学校では知らない人がいないほど一、二を争うほどの美貌を持つ。
だが、いつも一人で誰とも話さないことから、氷の女王と周りで呼ばれている。
その氷の女王に告白する勇者が何人もいたが、すべてぶった切った伝説もある。
ごく一部では告白(する人)撃墜王とかいう異名があるそう。
……
その氷の女王がVTuberになるだと?
そしてそのママが俺なの?
―パリーン
困惑を通り越して混乱していた俺は、その音に我に返る。
「小鳥遊さん!?大丈夫!?」
「大丈夫です!本当にすみません!」
どうやら、コップを落としてしまったようだ。
『あの……大丈夫ですか?』
「大丈夫です!!お騒がせしました!!」
その声はどう聴いても焦っており、落ち着くのは数分後だった。
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三話まで読んでくれてありがとうございます。
綾乃さんがまた出てくるのは少し後になる予定です。
ちなみに彼女と透は図書委員なので知り合い程度の関係がある設定です。
あと長さは一章で書籍の一話分くらいかなと思っています。
っていうか一話一話長く書けないんですがね。
精進したいところです。
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