こんばんは、ここまで読ませていただきました。(誤解を招くといけないので。正直続きがとても気になる作品なのですが、章が完結してから感想はつける派なので、とりあえずここまでの感想という意味です)
まず、ここイイなと思ったのは、虐げられた弱い存在が逆転の切り札になる展開。王道な展開かもしれませんが、やはりいい物です。
ちょっとツンデレ入ってる?強いヒロインも、その弱さの吐露も、良いなと思います。まあ、偉そうなことを言える立場ではないですが、王道にしっかりかけてるのはかっこいいです。
気になったのは、あらすじで「ケンとカリストを残して全滅」とありますが、シェリーが生き残ってるという点。三人目の生き残りがいたので少し驚きました。
ここで、私はあらすじについて書いてみようかと思います。(ベナンダディの所はルビにしよとして失敗してるのかな?)
この作品のあらすじには「悪魔の眷属になる」とあるので、「あ、ケンとカリストは悪魔に負けるあるいは闇落ちして悪魔の眷属になるのかな」と予想を立てるのですが、悪魔には勝って悪魔は消滅してるので「眷属になる」よりは別の表現があっても良いかな?と思います。
また、殺人衝動を抑えないといけないなどの悪魔化というか眷属化のデバフも、あらすじに書くのなら早めに話に書くといいかなとも思います。(例えば、カリストが美味しく見えたとか)
あらすじにする情報の取捨選択ができれば、もっと読者が増えるかなと思いました。(かくいう私もあらすじは苦手です)ストーリーの線は良いと思うので、お互い頑張りましょう。
作者からの返信
感想投稿ありがとうございます。
ここであらすじに言及していただいたのは実は非常に嬉しいところで、めっちゃ悩んでたんですよね。
長すぎても良くないし、短くても良くないし、どうしようとなって、右往左往した結果があのあらすじです。
今回の企画で誰か指摘くださるかなと密かに期待していた点の一つでした。
バルバルさんのご助言を踏まえつつ、改善させてもらいます!
改めて、ありがとうございました。
企画から参りました。
第一章を読んだ感想です。
三つほど気になる点がありました。
一つ目がケンとカリストの関係性です。
二人の過去にエピソードがあればキャラの掘り下げができるのではないでしょうか?
例えば『同居時代にケンが授業か掃除で失態を犯したカリストを庇ったことがある』とか『ガルと遊びたがっていたカリストだが、吠えられて泣いてしまい、ケンがそれを諫めた』等、カリストが彼に想いを寄せる動機、とくに二人が再会する場にガルがいるので、それを利用して距離が密接になるエピソードを加えたほうが素敵になるのではと思いました。
二つ目が冒頭の構成です。
『悪魔』と『ベナンダディ』に関する説明の前に、一章終盤のバトルシーンを挿入したほうがいいと思います。
主人公のケンとカリストがドゥルキュラと対峙するシーンか、屍人に囲まれて絶対絶命に陥るシーンをいれたほうが興味を惹きやすく、そこで他のナンバーズが自決覚悟で突貫して殉職するシーンをいれたほうが、後につづく設定をシーンでも説明できるのでいいのではないかと思います。ただ、これには根拠はありません。なんとなく、そう思っただけなのでご参考までに m(_ _)m
また、ここで自決する子どもにも過去にケンと交流があった、ケンを助けたことがある人物にすれば悲壮感も増し、第二章で加わる三人目のキャラクターの動機付けやケンの行動の動機付けにも活かせるのではないかと。
三つ目が、できるだけ文字は削減し、漢字も利用して要約したほうが読みやすいかと思いました。
『好きではない』→『嫌い』
『飛んでくる』→『飛来』
『うったえ』→『悲鳴』
というように、変換しても伝えたいことを伝えられるのなら、漢字を利用したほうが目に止まりやすく、理解されやすいと思います。
漢字を使って、私なりにケンの日常を要約してみました。
↓
泥の味は嫌いだ。
臭いや舌触りはもちろん、教会中の汚れを存分に含ん雑巾水となれば尚更だ。
「雑用風情が!」
空になったバケツが飛来する。そこには僕が一生懸命に拭きあげた汚水が入っているはずだった。
冬になりかけの秋の気温は、水をかぶるだけで凍える寒さになる。
でもそんな汚水の味も、凍るような寒さにも、僕からすれば慣れっこだった。
「なぁ、ケン。ここ、まだ拭けてないなぁ?」
自分で汚水をぶちまけた犯人が、水浸しの床を爪先で差した。(←挑発行為を身体で表現したつもりです 汗)
その後ろでは、子分たちがくすくすと笑っている。
「ごめん。今から拭くから」
「一日かけて、掃除も出来ねぇのか恥知らず!!」
お腹を蹴り上げられ、胃液と昼食のパンを吐き出してしまう。自分の鼻ですらキツイと思っていた吐瀉物は、予想外なことに綺麗だった。
一人床を拭く。
周囲からの嘲笑と冷たい視線が心に刺さる。痛みには慣れているけれど、こればかりは耐えられない。せめて味方が一人でもいればいいのだけれど。
「何してるんですか!!?」
「あっ……」
教会に響く大声と扉の音に、いじめっ子のリーダーが顔を強張らせた。
視線の先には息を荒げたシスターが。彼女はワテリング。この教会の責任者だった。
「し、シスターワテリング……これは」
「貴方たちは、いったいなんてことを……!」
シスターは憤怒の形相で彼らに迫る。ツカツカとなる高音が小刻みに響き、次第にいじめっ子達が青ざめていく。
そしてシスターがリーダーの肩を掴み、諭すように言った。
「貴方はこんなことしてる場合じゃないでしょ!!」
「ごめんなさい……シスター。だってケンが、うざかったから」
その言葉に共感するようにシスターは涙を流す。
「わかる。わかるわぁ、空っぽのものを見るのはとても心苦しいからね。でもね、大きな器に半分だけ食材が盛られてるっていう状況下の方が、私的には気持ち悪いのよ。私にはない素晴らしい才能を持つ貴方達にはどんどん栄養を吸収して大成して欲しいの! 中身を詰めていって欲しいのよ!」
「シスター!!」
「あぁ、私の若葉達!」
二人はひしっと抱き合って、お互いが泣き始める。その様子に周囲の子達も感涙して拍手をおこす。
「さ。貴方達は鍛錬に行きなさい。ここは私が受け持つわ」
「うん! よろしくな、シスター!」
そう言って子供たちは外へと出ていった。
ここにいるのは僕とシスターの二人きり。
「さて、と……」
「いっ、痛い……!」
シスターが僕をわし掴んで引きずる。
僕の悲鳴を無視し、汚水にまみれた姿を気にも止めずにひたすら歩く。
抵抗はしない。それが無駄なことは、既に理解していたから。
連れてこられるのはシスター専用の特別室だ。
大きな鉄女の銅像に、木製の三角台が部屋の隅に置かれ、特に目を引くのは壁に吊るされた手錠と鞭だ。
様々な器具がある中で、辿り着いたのは水槽。
そこに、何の前触れもなく顔を突っ込まれた。
「がばっ……がぼっ……」
「栄養が足りないのよ、ケン」
至って真剣に。シスターワテリングは言う。
「貴方も、神に認められた祈祷術の使い手なの。毎日の祈りが足りない。鍛錬が足りない。食事が足りない。才能の種は貴方にあるはずなのに、なぜ芽吹かないの、可愛い可愛い私の若葉」
「ごべ……っ……なざ……」
「謝罪は不要よ!! 私が見たいのは、艶々とした瑞々しい葉なの。才能という名の、花を。これは、愛の水やりよ!!」
抵抗すればますます怒られるが、このままでは窒息してしまう。いじめっ子にされた苦痛とは比べものにならない。
「ここに来て十年経つといに、魔術どころか祈祷術すら使えない!! 貴方と一緒にやってきたカリストちゃん――カリストはヒロインなので、早めに女性であることを伝える為にちゃん付けするのもありかと――は既に八番目(オクトー)なのに!!」
そうして、耳元で何十回も怒鳴られてから、僕は解放された。
「皆は凄いな……」
既にシスターは退室して、他の若葉の指導に向かった。
一人残された僕は水槽の前で力なく倒れた。
寝てしまいたい。
許してくれるのなら、このまま深い深い眠りにつきたい。
「才能がなくて、ごめんなさい」
だが、それをシスターは許さない。
仮にもこの教会に入った以上、修行を怠れば別なお仕置きが待っているからだ。
「僕には何が足りないのでしょう。祈りですか、願いですか、努力ですか、それとも愛ですか」
これが、魔殺しの子供達(ベナンダティ)唯一の非戦闘員である、僕の日常だった。
以上です。
長文失礼しました。
作者からの返信
企画のご参加ありがとうございます。
①に関しては先に話を早く進めていったほうが、良いと感じ、このような展開にしております。
現状でわかっていれば良いのは、
⑴二人が幼馴染であること
⑵過去に何かあったこと
⑶カリストはなぜかケンのことを好いていること
の3点なので、まだ感情移入させなくても良いかな、と感じた次第です。
②に関しては、そうですね……他の方の指摘でもありますが情報開示の順番は未だにずっと迷っていて、何年経っても慣れないところです。
ぜひ今後に活かしていきます。
③もすごく難しいと感じていて、あくまで一人称であることを外さないで地の文を書いているので節々でケンを感じさせないといけないなと思ってこうなっております。
以前書いていた小説で、感情移入がしづらいという指摘を受けて実験中、と言った感じですね。
勉強になります。
こちらもこれからの小説執筆に活かさせてもらいます。
改めて、企画への参加。
ありがとうございます。
企画から来ました。ここまで読んでの感想としましては、プロローグとしてはよく出来ていて、続きの気になる良い内容だと思いましたが、2つほど気になった点があったので書いておきます。
1つ目、最初から主人公虐めが激しくて読者が離れないか心配。
最初に思ったのはこれですね、1話目から主人公の扱いがかなり酷くて、割と読み進めないと主人公の活躍シーンがなく、読んでる途中で主人公が活躍しないからもういいやと、読者が投げ出したりしないかなと少しだけ感じました。
ただ、こういった表現は物語の世界観を伝える為に必要なモノだと理解していますし、実際この物語に必要な表現だと思いましたが、上手くストレス管理をしてあげないと読者は逃げ出してしまうので、その点は少しだけ気になりました。
2つ目はこの物語のタイトルですね。
作者様も悩んでいると書いてあったので、もしかしたら同じ様な事を思っているのかもしれませんが、読者が最初に目にするのは作品のタイトルで、多くの人に読んで貰いたいと思うのなら、少しでも読者の目を引くようなタイトルにする事が大事です。
無理に長文タイトルにする必要はありませんが、読者の興味を引くような言葉を入れるなど、タイトルにも工夫すればもっと多くの人にこの作品を観てもらえるのではないかなと個人的には思いました。
以上です、色々偉そうに語って申し訳ないですし、的外れな事を書いているかもしれないので、話半分に聞いて貰えるとありがたいです。
それと、私の作品に感想を書いて貰えるのでしたら、私が書いていた様に気になる点があれば遠慮なく、はっきり指摘して貰えたら嬉しいです、よろしくお願いします。