第3話 宇宙人と生きる意味
時々、宇宙人と一緒にいると、感覚や感じ方が違いすぎて、自分は、やはり別の星から来た別の生き物なのではないかと思う。どうして、同じように人から生まれてきたのに、こんなにも理解ができなくて、宇宙人と暮らしているように感じるのだろうと不思議に思う。
宇宙人は、基本的に平和主義者だと思う。そして暖かいコミュニケーションが出来る。学校の授業でそんな事教わったのは、道徳の授業くらいだった。だ
けど、当時、道徳の授業は、少なかったし、綺麗事ばかりで、そんな考えで世の中が作られていたなら、宇宙人なんて存在しなかっただろうなと思う。
ある道徳の授業で、友達から送られてきた手紙が料金不足で受け取った側が不足分を支払い友達に言うか、言わないかというストーリーがあった。どの作者で何と言うタイトルか忘れたが、本当の友達ならそれを言うべきだという意見でまとまった。
何が正しいかなんていまだに分からない。けど、きっと、宇宙人達の答えは、素直に話して、その先も手紙のやり取りが出来る関係性を築き上げるんだろうなと感じる。
自分はいちいち向き合うこともしないし、毎回、料金不足でこちらが支払う羽目になるなら、やり取りをやめるだろう。損か得か。決断するときは、至ってシンプル。なのに、宇宙人達は、いちいち、複雑で面倒くさいやり取りを好む。意味が分からない。
だけど、その複雑で面倒くさいやり取りになぜか愛を感じる。自分は出来ないけど、眺めていたくなる。それが宇宙人と生きる意味。
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