第7話

――エピローグ――


「エミリア様、ご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません」

「い、いえいえ!!私は何もしていませんから!!」

「この償いというわけではないのですが、どうか私の事をあなた様の騎士として使ってはいただけませんか?絶対に損はさせません」

「えええ!?!?ノドレー様が私なんかの騎士に!!??」

「これは私の果たすべき使命なので。どうか受け入れていただきたいのです」

「そ、そうですか…。私を守っていただくことが使命なのでしたら、それは仕方のない事ですよね…!!」


素直に好きだからと言えばいいものを、結局言えないままの二人。

ある意味その姿はエディンとユリアの末期の姿に重なって見えるのだが、そこに抱かれる思いは二人のような負のものではなく、極めて明るく美しい色を示しているのだった。

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第一王子様は、妹だけいれば婚約者の事なんてどうでもいいそうです 大舟 @Daisen0926

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