底辺作家、★100以上限定の自主企画にキレる
蠱毒成長中
「お高くトマってんじゃねーよクソがあああああああ!」
「ふざけんじゃねえ! なんだよこの自主企画!
ナメやがってクソッタレがあああ!」
『落ち着け落ち着け。何があったんだよ』
「何があったもクソもねぇよ!
この自主企画だよ! 何が『★100以上限定』だよ!
ふざけんじゃねぇよ! ★100以下は参加しちゃいけねぇってのかよ!」
『そりゃそうだろ。★100以上限定の自主企画なんだから』
「なんだよ!? なんなんだよ!?
★100以上限定って誰が決めたんだよ!?
国会でそうやって決まったのか!?
カクヨムの規約にそう書いてあんのか!?
角川がそういう風にルール設定したってのかよ!?」
『いやフツーに企画の主催者が決めたんだろそりゃ。
企画の主催者が決めたルールなんだから従えよそこは』
「てかふざけんじゃねぇよこの企画者!
タイトルからして★100以下の作品は認めねーってことじゃねえかよ!
★のねえ作品がそんなに嫌いかよ!
★も稼げねえ作者は小説書くのやめろってか!?」
『そこまでは誰も言ってねえだろ。
そもそも主催者だって参加者だって、
最初から★100以上だったわけじゃねーだろうしさ』
「その根拠はあんのかよ!?
そいつが万一にも最初から★100稼いでたらお前どう責任取るんだよ!?」
『いや責任は取れねぇけど、
主催者に聞けば概ね「最初から★100稼げたわけじゃない」ってフツー言うだろ。
そもそもどんな作品だって投稿する前は★0だろシステム的に考えて』
「てかそもそもなんなんだよあいつら!
二百話とか五百話とかでならまだしも、
五十話だの下手すりゃ十話で★100だ500だ1000だってホイホイ稼げてんのおかしいだろ!
こちとらキャッチーな長文タイトルの異世界ハーレムファンタジーで150話書いても★13で本文付きレビューも皆無だぞ!?」
『まあそこは個人差つーか、運とか色々絡んで来るから一概には言えねえけど、
諦めずに書き続けるしかねーんじゃねえのか?』
「ふざけんなよ!
あの16年書き続けても未だに書籍化すらしてねぇ底辺ゴミクズ野郎の蠱毒成長中だって
ハーレム要素無しの異世界ファンタジーで121話書いて★29だし本文付きレビューまで貰ってんのに!」
『いや蠱毒成長中は関係ねぇだろ』
「ぜってーあいつら★買ってるだろ! てか読者買収してるだろ!」
『してねぇしてねぇ。そんなのやったら即アカウント消されてるし、
読者買収たって現実的じゃねーし。
あの評価は純粋に奴らの実力だよ』
「根拠はあるのか!? あいつらが★買ってねえって根拠はあるのかよ!?」
『まぁねぇけど、現実的に考えて有り得ねえって』
「チキショー! なんなんだよ!
ふざけんじゃねぇ!
んでキャッチコピーとかで『★くれたら数に応じて金あげます』って書いたら
なんでか運営から警告喰らって作品公開停止されるし!
なんなんだよ! 運営は作家の味方じゃねーのかよ!」
『いやそりゃ公開停止処分になるって。
つか作品公開停止処分だけで済んだだけマシだろ。
まずそもそもそんな風にして買った★で嬉しいのかよ?』
「嬉しいとか嬉しくねえとかじゃねぇんだよ!
読まれねえからには何としても目立たなきゃいけねぇだろうが!」
『だったら書けばいいだろ。
面白いもん書いて必死に宣伝すりゃ読者はついてくるもんなんだから。
そりゃ明確な根拠とかはないし、
そう言うのって運が絡むから中々難しいのはそうだけどさ、
でも頑張るしかねーんだよ。
★の数に関わらずみんな頑張ってるんだからさ』
「……それもそうだな。よし、書くか」
『いや急に落ち着くじゃん。
まあ良かったけど……』
「とりあえずあと50話書いて個人的にダメだなと思ったら
角川の本社に凸して……」
『オイ、止せよ? 何もするなよ?
なんか平成の頃にそんなのやってパクられたバカ居たけど、
あんな奴みたいな真似したらダメだからな?
それは流石に洒落になんね――
「シイタケの着ぐるみで延々丸一日マイタケダンスやってやる!」
『やめろぉぉぉぉぉ!?』
底辺作家、★100以上限定の自主企画にキレる 蠱毒成長中 @KDK5109
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