6 一緒のお昼ご飯②
ふわぁ…おはよー、今日もいつもの如くギリギリに準備をしようとしていたら、思っていたより早く家のインターホンが鳴る。
「みり、せーんぱーい、そろそろ行きますよ〜」
「あ、え、ちょっと早くない?」
「もー、みりがいつも遅いだけでいつもはこれくらいの時間に出てるんですよー?」
「なんだかすいませんね」
今日は、昨日あるまが一緒に学校行こうと言ってくれたので行くことにしたのだが思ってたより時間が早い。
「多分一式は用意できてるはず…うん、大丈夫、多分」
「荷物の用意は前日のうちに済ませておこうね〜、そのほうが慌てなくていいから楽だよ〜」
「そういうあるまはちょっと眠そうじゃん、もしかしてあんまり寝れてない?」
「ん、ちょっとね」
夜ふかししてたのかな?、しきりにあくびをして眠たそうにしている。
あるまと居ると視線が集まるのだがこれはスルーしておけばいい。どうせ反感を買ったところで、学校で話すやつなんぞ柊しか居ないのだからね。そんなことを言っていたら学校について早速柊が話しかけてきた。
「今日はやけに来るの早いな、今日は雪が降る!」
「嫌味なら受け付けておりませーん」
「冗談だって、にしてもどうしたんだい」
「いや、宵闇が…いや、お前に教えるようなことでもない」
あるまが一緒に学校行こうと誘ってくれたことが広まると、今まで以上に居心地が悪くなるから隠しておこう。
それにしても相変わらず学校の授業というものはかったるい。特に四時間目、お昼ご飯の前と言うこともあり疲れている人が多数見受けられる。
「ふわぁ…四限眠すぎだろ…」
「昼飯食ったあとの五限目よりマジだと思うがなぁ」
「でもこの授業は話聞くだけだから眠くなるんだよな〜、それはわかるよな?、藍星」
「まあそれは…わかる」
こんな話するくらいなら早く飯食べたいんだが…
「みりせんぱ〜い、今日も一緒に食べましょ〜」
今日も来た、ちょうどいいこれを口実に逃げることにしよう
「すまん、呼ばれてる」
「OK!」
話から離脱することが出来たからとっとと行くことにしよう。
「ちょっとまって、今日昼飯持ってないから購買で買ってこないと…」
「あ、それなら大丈夫、みり先輩の分も作ってきたから」
「だから買ってく…え?」
「だーかーら、せんぱいの分も弁当作って来たって言ってるじゃないですか」
えー…まじ?、いやありがたいけどね?、昨日の今日で急だったから驚いた。それより周りからの視線がエグいことになってる。
「宵闇さんの…手作りお弁当???」
「大罪だ…大罪だぞ藍星ーーー!」
「やべぇ逃げろ、行こ」
「いっくよ〜」
そうしてあるまと食堂に向かっていった…ん、食堂?、毎日お昼時は人がたくさん来て賑わうあの食堂???、そんな場所で二人で一緒にお弁当を食べたら…と思ったけどあるまがもう向かっているから止めようもない。仕方ないのか…。
「さぁ、たべよ〜」
「ちょっとその前に、なんで今日は俺の分のお弁当も作ってきたのか聞いていいかな?」
「だってお母さんにお弁当作ってもらえるの週ニ回だけでしょ?、他はコンビニで買ったり購買でパンだけしか買ってないみたいだし…」
「なぜそれを…」
「作ってくれる日は聞いた…それでね、昨日みりのお母さんと話した内容だけど…」
どうやらごくわずかの材料費で、みりのお弁当作りを請け負った、と。仕事で忙しいお母さんの時間を取らせず、お弁当を作れない日用にもらうお金の一部を回せばよくお金も浮くというメリットを提示して、お弁当を作る役割を委託することにした、と言った。
「栄養バランスを考えて色々作ってくれたのが分かってくれたのが嬉しくてね、それにみりのお母さんからも任されたものだからね!」
「なるほど、じゃあこれから毎日あるまのお弁当ってことか」
「そういうこと!、どうぞお食べになって!」
「いただきまーす」
「…本当は毎日みりにお弁当、いやいろんな料理を食べさせてあげたいだけなんだけどね、私の料理なしじ生きられないように…」
「ん、なんか言った」ムシャムシャ
「な、なんでもないよ!?」
絶対なにか言ってたような気がするんだけどなぁ…まあいいや。今日のおかずは…肉、キャベツ、ピーマン…
「この卵焼き、ハート型だね」
「⁉⁉、いや!、その!、私が卵焼き入れる時いつもそうしててさ!、うん!」
「粋な計らいというやつだね」
「…うん、まあ、そういうこと」
なんだか不機嫌になったような気がするな…
「うん、美味しいよ、こんなのが毎日食べれるって、これからが楽しみになってきた」
「……!!」
「ん、どうかしたの」
「なんでも…ない」
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