第3話 話を聞かせてもらおうか

 ダンケルは口火を切った。

「私はダンケルだ。隠しても仕方ないので言っておく。

 クラムス、私は、お前が与吉という人間だった頃に守護神を担当していた。」

 クラムスは少し混乱しているようだったが、感じた懐かしい感覚でそれが嘘ではないことは感じていた。


 クラムスは疑問を投げかけた。

「私が人生を終えた時に、目の前に現れたのはカールという守護神だったはず…」


「そうだ。

 お前の選択により、道半ばでお前の守護神ではなくなり、新たな守護神カールと交代したのだ。

 だから厳密に言えば、途中まで守護神だった。」


 ダンケルは続けて本題に入る。

「自己紹介はここまででいいだろう。

 私の目的はただ一つだ。

 ニールとの一件について、目的はなんだったのか真相を聞かせてほしい。」


クラムスは一瞬止まり、口を開いた。


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